TikTokの音楽配信サービス「SoundOn」から再びヒット曲 レコード会社の脅威に
 
								TikTokが音楽配信サービス「SoundOn」が、またもやヒットを飛ばした。サービス開始から3年、レコード会社にとって脅威の存在となりつつある。Music Business Worldwide(MBW)などが10月16日伝えた。
英国のラッパーTkandzのCXSPERとのコラボ曲「NOW OR NEVER」は、9月のリリース以来、TikTok上で150万件の創作コンテンツに使用され、33億6,000万回の再生回数を記録。英国シングルチャートで30位、ドイツで12位、オーストリアではトップ10入りを果たし、Spotifyの世界再生数トップ100にもランクインした。
TikTokで16万人のフォロワーを持つTkandzは、Everything’s Yours Entertainmentと契約。SoundOnを通じて配信され、TikTokをはじめとするプラットフォームでプロモーションされている。
SoundOnのEMEA地域レーベルサービス責任者であるジェームズ・カッターモール氏は「『NOW OR NEVER』の成功は、SoundOnチームによる卓越したグローバルな取り組みの成果であり、音楽発見・プロモーションプラットフォームとしてのTikTokの力を裏付けると同時に、優れた音楽が必然的に頂点に立つことを示している」とコメントした。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「レコード会社の脅威と話題。TikTokがTuneCoreと同じことをやっているのはあまり知られていないが、「SoundOn」と言い、初年度無料で翌年以降は10%の手数料で、SpotifyやApple Musicなどにじぶんの曲を配信できる。メリットはもうひとつあり、TikTokに専用で設けられたエディトリアルチームが気に入るとTikTok全体のアルゴリズムを通じて曲がプッシュされる。このTikTokのSoundOnからまたヒットが出た。今回の英国Tkandz&CXSPER「NOW OR NEVER」はTikTok33.6億再生でSpotifyでもグローバルTop 100入り。これまでもWizTheMC「Show Me Love」がTikTokで27億再生、Adele以外で完全独立系楽曲としてUK Top 40入りした初の事例となった。日本だと舟津真翔「一目惚れ」がTikTokで16億回再生、神が残した夢を喰う。「雨」が1奥再生。ディストリビューターとしては後発だが、TikTokのエディトリアルチームの活躍次第でこれからも事例は増えていくだろう」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
@musicman_nusicman 
 
				



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