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ソニー、音楽生成AI「Udio」の訴訟継続 ユニバーサルとワーナーの和解発表後も

ビジネス 海外

音楽生成AI「Udio」との係争を巡り、原告側の世界3大メジャーレコード会社のうち、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)とワーナー・ミュージック・グループ(WMG)が和解を発表。残るソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)との法廷闘争の行方は不透明なままだ。Digital Music News(DMN)が伝えた。

それによると、SMEとUdioは12月に入り、同月12日に予定されていた協議を延期するよう裁判所に要請。判事がこれを承認した。新たな審理日程は少なくとも来年以降となる見通し。UMGとWMGはいずれも、Udioとの提携を発表してから約1週間後(11月中)には和解通知書を送付していた。

3大メジャーは、音楽生成AI「Suno」とも法廷で争ってきたが、WMGが11月に和解を発表。UMGとSMEは訴訟進行中だ。なお、UdioはUMGとの和解の一環でダウンロード機能を即時停止したが、SunoはWMGが承認した枠組みのもと、来年「特定の状況下でのダウンロード制限を導入する」準備を進めている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「Sunoに次いで有名な音楽生成AIのUdio。既に三大メジャーのうちユニバーサル、ワーナーと和解・提携したが、残るソニーとは12/12に予定されていた協議延期と一筋縄ではいかない様子だ。Sunoの方はワーナーと和解・提携したが、ユニバーサルやソニーとは法廷闘争中。一方、KLAY社という音楽AI企業は三大メジャーが揃って包括契約を結んでいる。KLAYはコンシューマーには無名だがレーベル交渉に元SMEグローバル部門プレジデント、AI開発にDeepMindの音楽担当、最高技術責任者に元Spotifyの主任研究員という鉄壁の布陣でサービス公開へ向け起動中。SunoやUdioとは全く異なるものが出来るようだ。こちらの動きも影響しているかもしれない。注視を続けたい」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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