YouTube、廉価版プランでもオフラインダウンロードとバックグラウンド再生が可能に
YouTubeは、有料会員サービス「YouTube Premium」の廉価版「YouTube Premium Lite」に、オフラインダウンロードとバックグラウンド再生の機能を追加すると発表した。追加機能の提供は、日本を含む廉価版プラン利用可能地域で順次開始される。
両機能はこれまでフルプラン(YouTube Premium)の加入者のみ利用可能だった。今回の機能追加により、フルプランとライトプランとの大きな違いは、音楽ビデオやその他の音楽コンテンツ、ならびにYouTube Musicで広告が表示されるか否かとなる。
大局的に見れば、これはフルプランにアップグレードする唯一の理由が、オーディオと動画の両方で広告なしの音楽コンテンツにアクセスするためであることを意味する。一方で、YouTubeを音楽視聴に利用しないユーザーや、広告なしコンテンツ以上の機能を求めていたユーザーにとって、ライトプランがより魅力的になる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「YouTube Premium Liteにオフラインダウンロードとバックグラウンド再生が追加された。米国では月額7.99ドル、フルプランの13.99ドルより6ドル安い。2025年3月にパイロット開始、現在は日本を含む20カ国以上で展開中だ。今回の機能追加で、フルプランとの実質的な差は「音楽コンテンツの完全な広告排除とYouTube Musicアプリの利用可否」だけになった。ここにアップセルの巧みな設計がある。YouTube Music単体は米国で月額10.99ドル。Liteユーザーがフルプランに6ドル追加でアップグレードすれば、Music単体契約より約5ドルお得になる計算だ。動画の広告削減で満足していたユーザーに「あと6ドルで音楽も完全広告なし」と囁く——これは極めて効果的なプライシング戦略だろう。2025年3月時点でYouTube MusicとPremiumの合計会員数は1億2,500万人超。ライトプランの機能拡充は、動画ユーザーを音楽課金へと段階的に誘導する「ファネル」として機能し始めた。」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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