ユニバーサル傘下のヴァージン、ダウンタウン・ミュージック買収完了 規制当局の承認受け
ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)は2月20日、インディーズ音楽部門であるヴァージン・ミュージック・グループ(VMG)が、ダウンタウン・ミュージック・ホールディングス(DMH)の買収を完了したと発表した。
この取引完了は、欧州委員会が2月13日に、ダウンタウンが運営するロイヤリティー会計プラットフォーム「カーブ・ロイヤリティー・システムズ」を売却することを条件に、買収を承認したことを受けたもの。
取引完了と併せて、昨年よりダウンタウンのCEOを務めていたピーター・ファン・ライン氏がVMGの最高執行責任者(COO)に任命された。ダウンタウンの創設者であるジャスティン・カリフォウィッツ氏は同社を離れ、会長を務めていたアンドルー・バーグマン氏は上級顧問職に異動する予定だ。
2007年に設立されたダウンタウンは、145カ国で5,000社以上の企業顧客と400万人以上のクリエイターにサービスを提供している。アーティスト&レーベルサービス、流通、音楽出版の3つの主要部門を擁し、事業ポートフォリオにはB2Bディトリビューターの「FUGA」や、DIYアーティスト向けの「CD Baby」、音楽出版向け権利管理プラットフォーム「Songtrust」などが含まれる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「ダウンタウン・ミュージック・ホールディングスの買収が完了した。取引額7.75億ドル。買い手はUMGのインディーズ部門ヴァージン・ミュージック・グループ(VMG)。2024年12月の合意発表から約14カ月、欧州委員会の審査はPhase IIまで進み、インディペンデント業界団体IMPALAなどからの懸念も表明された。最終的にロイヤリティ会計プラットフォーム「カーブ」の売却を条件に承認された。ダウンタウンはFUGA、CD Baby、Songtrustを傘下に持ち、145カ国で400万人超のクリエイターにサービスを提供してきた。DIYディストリビューター市場ではCD BabyとTuneCoreが2強だが、TuneCoreはフランスのBelieve傘下。今回の買収で、2大プレイヤーがそれぞれUMGとBelieveの傘下に入った構図となる。ダウンタウンCEOのピーター・ファン・ライン氏はVMGのCOOに就任。本誌でインタビューを掲載予定だ。」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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