ラスベガスの「スフィア」運営会社、売上高が12億ドル突破 2025年
ラスベガスに総工費23億ドルの球体型アリーナ「スフィア(Sphere)」を所有する米スフィア・エンターテインメントは2月12日、2025年12月期の売上高が12億2,000万ドル(約1,904億円)と前年比8%増加したと発表した。営業損失は2億2,960万ドルと、1年前の3億7,230万ドルから赤字が縮小した。
売上高の内訳を見ると、会場収入は7億8,140万ドルと62%拡大。昨年8月に開幕した「オズの魔法使い」の没入体験が好調で、チケット累計販売枚数は220万枚を突破。約2億9,000万ドル(1枚当たり約132ドル相当)を生み出した。一方、テレビ子会社のMSGネットワークスは4億3,860万ドルと15%縮小した。
第4四半期に限ると、売上高は3億9,430万ドルと28%拡大。営業利益は2,890万ドルと1億4,290万ドルの赤字から黒字に転じた。
スフィアは1月、米国初の「小規模スフィア」をワシントンD.C.近郊のナショナル・ハーバーに建設する計画を公表。収容人数は、ラスベガス会場の1万7,600人に対し、6,000人程度となる見通し。また、アラブ首長国連邦の首都アブダビでは、ラスベガスと同規模のスフィアの建設計画が進んでいる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
IMAXが映画館を変えたように、「コンサート会場」の再定義に挑むスフィアは、Q4で営業黒字に転換した。2025年12月期の売上高は12.2億ドル(前年比8%増)、営業損失は3.72億ドルから2.3億ドルへ縮小。総工費23億ドルの回収にはまだ遠いが、ビジネスモデルの輪郭が見えてきた。従来の会場と決定的に違うのは「五感統合」だ。360度16K LEDスクリーン、ビームフォーミング技術でどの席でも均一な音質、1万席のハプティックシートが音を振動で伝え、風・香り・温度の4D効果が加わる。U2のボノは「1万7,600人のアリーナなのにクラブで演奏しているような親密さ」と評した。「オズの魔法使い」没入体験はチケット220万枚・約2.9億ドルを記録。ワシントンD.C.近郊に6,000人規模、アブダビにラスベガス同規模と展開も加速する。ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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