Spotify、米国などで新機能「About the Song」提供開始 楽曲発見に文脈を追加
Spotifyは2月6日、新機能「About the Song」のベータ版の提供を開始したと発表した。「再生中」画面に、その楽曲の背景や制作秘話を紹介するスワイプ可能な短いストーリーカードを表示するもので、米国、英国、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、オーストラリアの有料ユーザー向けに、iOSとAndroidで英語版の提供を順次開始している。
音楽業界ニュースサイトのHypebotは、この機能が「インディーズアーティストにとって予想以上に役立つ」と指摘。特に大規模なマーケティング予算やチャートイン経験のないアーティストにとって、自身の音楽制作の背景や意図を伝えることは、報道機関が人員と予算を削減する中でますます困難になる中、聴き手とのつながりを拡大する手段となり得ると強調した。
同機能は、現時点ではサードパーティのソースに依存しているが、将来的にアーティストが直接投稿できるようになれば、インディーズミュージシャンにとってここ数年で最も意義深い製品進化の一つとなる可能性があるとみている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「Spotifyから大事な新機能登場。楽曲の背景や制作秘話をカード形式で表示する『About the Song』だ。現時点ではサードパーティのソースに依存しているが、将来アーティストが直接投稿できるようになれば意味が大きい。報道機関の人員・予算削減で、インディーズアーティストが自身のストーリーを伝える場が減る中、DSP自体がその受け皿になる構図だ。YouTubeも米国で『Beyond the Beat』というAI音楽ホストを実験中。曲間にアーティストのトリビアや背景を語る機能で、SpotifyのAI DJに対抗する。両社とも『文脈を語る』方向に舵を切っている。単なる再生プラットフォームから、音楽体験をキュレーションする存在へ。ストリーミング戦争は『量』から『質』——聴き手とアーティストの感情的なつながりを深める競争フェーズに入った」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
ポッドキャスト概要:
Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り
「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。
Spotifyでポッドキャストを聴くプレイリスト概要:
記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち
月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!
Spotifyでプレイリストを聴く@musicman_nusicman
広告・取材掲載