大手レコード会社とマーリンのSpotify市場シェア、初めて拡大
Spotifyの年間音楽総再生数のうち、世界3大メジャーレコード会社とインディペンデントのデジタル音楽ライセンスパートナーであるMerlin(マーリン)がライセンスしたコンテンツが占める割合は、2025年に72%となった。米国証券取引委員会(SEC)に提出されたSpotifyの年次報告書(20-F)を基に、Music Business Worldwide(MBW)が2月12日伝えた。
この数字は、前年からわずかに1ポイント上昇。2017年の87%から2024年には71%まで毎年縮小していたが、初めて拡大に転じた。MBWは拡大要因として、メジャーによるインディーズレーベルの買収や、マーリンの会員基盤の拡大なども挙げている。
なお、この数字は、世界3大メジャーレコード会社とマーリンによって配信/代理された音楽の全再生を集計したもの。DistroKidやEmpire、Believe/TuneCore、また2023年にSpotifyで直接配信を開始したBMG、Spotifyと独自契約を結んでいる大規模なマーリン会員は含まれない。
昨年Spotifyでトップ10入りしたアルバムは、全てメジャーレーベルが手がけていたものだった(2024年は9作品)。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「Spotifyで3大メジャー+Merlinの再生シェアが2017年の87%から毎年縮小し2024年に71%まで落ちていたが、2025年は72%と8年ぶりに反転上昇した。Merlinは欧州中心のインディーレーベル連合で「第四のメジャー」とも称される。上昇要因はメジャーによるインディーズ買収とMerlin会員基盤の拡大だ。注目すべきは、この72%にDistroKid、Empire、Believe/TuneCoreなど主要ディストリビューターが含まれていない点。残り28%が純粋なDIY層となる。一方で2025年のトップ10アルバムは全てメジャーが独占。ロングテールはインディーズ、ヒットチャートはメジャー——『量のインディーズ、質のメジャー』という二極構造が鮮明だ」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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