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Spotify株、決算発表後に二桁上昇 モルガン・スタンレーなどは目標株価引き下げ

ビジネス 海外

Spotifyの株価は、堅調な2025年第4四半期(10〜12月)の決算報告を受けて比較的高い水準で推移している。一方でアナリストらは目標株価を引き下げ続けており、今後の株価動向については意見が分かれている。Digital Music News(DMN)が2月11日伝えた。

決算発表日の2月10日には、早朝取引で15%急騰。500ドル近くをつけた後、400ドル台後半で落ち着いた。翌11日時点では約486ドルで取引されており、2026年初頭から16%下落、2025年2月中旬からは22%の下落となった。

Spotifyの株価は数年前に比べると大幅に上昇しているものの、ここ数カ月は下落傾向にあり、アナリストの間でも評価が分かれている。低い部類としては、米投資銀行TDコーウェンのアナリストは、Spotify株の格付けを「中立」とし、525ドルという目標株価を設定。また、ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループとモルガン・スタンレーはいずれも目標株価を650ドルへと引き下げた(従来は前者が750ドル、後者は775ドル)。

価格設定の差異はあるものの、アナリストたちは分析において多くの共通事項(加入者成長の鈍化、急成長する新興市場に伴う収益化の難しさなど)に触れている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「Spotifyは先日伝えた用意2年連続黒字で純利益倍増。だが株価が一時15%急騰後も、アナリストは目標株価を相次ぎ引き下げた。懸念は(1)成熟市場での加入者成長の鈍化、(2)急成長する新興国の収益化の難しさ、(3)広告収入4%減——の3点。Q4のMAU純増3,800万人は過去最高だが、その牽引役は収益性の低い新興国だ。PERは約99倍とS&P500平均の約4倍で「割高」との見方も根強く、2025年6月の高値785ドルから約20%下落。一方でキャッシュは95億ユーロ超と潤沢で、AIやオーディオブック分野のM&A余力は十分ある。共同CEO体制への移行という不確定要素もあり、市場は『成長株から収益株への転換』をどう評価するか見定めている段階。先進国では音楽サブスクの普及がほぼ完了し収穫期に入った一方、新興国ではまだ投資モード。この二層構造をどう乗りこなすかが問われている」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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