Spotify、2年連続で黒字計上 有料会員数が2.9億人突破
Spotifyは2月10日、2025年12月期(2025年1〜12月)の純利益が前年比94.4%増の22億1,200万ユーロ(約4,024億2,500万円)となり、2年連続で黒字を達成したと発表した。
総売上高は171億8,600万ユーロと9.7%増加。営業利益は61.0%増の21億9,800万ユーロだった。月間アクティブユーザー数(MAU)は昨年末時点で7億5,100万人と11%拡大。 有料会員数は10%増の2億9,000万人に伸びた。
第4四半期に限ると、総売上高は45億3,100万ユーロと7%増加。このうち、サブスクリプションは40億1,300万ユーロと8%伸びた半面、広告は4%縮小した。粗利益率は33.1%で前年から83ベーシスポイント改善した。営業利益は7億100万ユーロと47%増加。純増数(四半期ベース)はMAUが3,800万人と過去最高を記録し、有料会員は900万人だった。
2026年第1四半期については、総売上高が45億ユーロ、粗利益率が32.8%、営業利益が6億6,000万ユーロになると予想。MAUは7億5,900万人、有料会員数は2億9,300万人にそれぞれ伸びるとみている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「Spotifyが2年連続黒字で純利益はほぼ倍増。黒字体質が完全に定着した。注目すべきは(1)Q4のMAU純増3,800万人が過去最高を記録、(2)録音音楽収益に占めるシェアが2017年の15%から30%へ倍増、(3)2025年の音楽業界への支払いが110億ドルと史上最高額を更新した点だ。累計支払総額は約700億ドルに達し、年間10万ドル以上を稼ぐアーティスト数は『CDピーク時にレコード店に陳列されていたアーティスト数を超えた』(Charlie Hellman)という。一方で広告収入は4%減少しサブスク依存が鮮明に。AI生成の粗悪楽曲を大量投稿しロイヤリティを詐取する「AIスロップ」対策として検証システム刷新も発表された。ソーデルストロム共同CEOは『我々は音楽業界のR&D部門だ』と語り、2026年を『野心を高める年』と位置づける。世界の有料ストリーミング会員が7.5億人を突破した今、10億人時代への布石が着々と打たれている」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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