ブラックストーン、ソニーにレコグニションの楽曲カタログの一部を2億ドルで売却 報道
投資会社ブラックストーンは、傘下の音楽出版社レコグニション・ミュージック・グループ(RMG)のカタログの一部を、ソニー・ミュージックグループ(SMG)に2億ドル(約307億円)以上で売却したもようだ。情報筋の話として、音楽業界誌ビルボードが2月3日伝えた。
取引対象は、主に出版権と一部の原盤権で構成されており、マーク・ロンソンとブルーノ・マーズの「アップタウン・ファンク」の共作者で、テイラー・スウィフトの楽曲も手掛けた作曲家ジェフ・バスカーの作品や、ジャック・アントノフの楽曲が含まれているという。
RMGは、ニール・ヤング、リアーナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビヨンセら多数のアーティストの計4万5,000曲以上のカタログを持つ。ブラックストーンはRMGを含め、約40億ドル相当の音楽関連資産を保有している。
ブラックストーンによる音楽資産の一部売却について、関係筋は同社が音楽投資からの撤退を図っているわけではないと説明。ただ、適切な価格であれば特定資産の売却を検討する可能性があるとしている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「ソニー・ミュージックがブラックストーン傘下のレコグニション・ミュージック(旧ヒプノシス)からカタログの一部を2億ドル超(約300億円超)で取得。先週発表されたGICとの20億〜30億ドル規模(約4000億円規模)の合弁事業が早速動き出した形だ。レコグニションはニール・ヤング、シャキーラ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズら145カタログ・4万5,000曲を保有し、2025年3月時点の評価額は約29.5億ドル。ブラックストーンは2024年7月にヒプノシスを15.8億ドルで買収し、自社の音楽資産と統合してレコグニションに改称。その後、資産担保証券(ABS)で計18億ドル超を調達している。今回の売却は撤退ではなく、ポートフォリオ最適化の一環とみられる。一方ソニーは過去1年で60件超・25億ドル以上の投資を実行しており、外部資本との連携で買収余力を高めながらカタログを積み上げる戦略だ。ジェフ・バスカー(「アップタウン・ファンク」共作者)やジャック・アントノフの楽曲を取得したのは、現役ヒットメイカーの出版権確保という点でも注目」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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