Spotify株、米国での値上げ発表後に下落 一部の投資家はより大幅な値上げ予想
Spotifyは1月15日、米国での値上げを発表。かねて大手レコード会社や多くのアナリストが継続的な値上げを求める中、投資家にとって好材料となることが期待されたが、同社株はこの日4%下落し(508ドル)、前年比成長率は3.5%に低下した。数年前に比べると大幅に上昇しているものの、過去2週間だけで約12%下がっている。Digital Music News(DMN)が報じた。
米国では2月から学生(月額6.99ドル)と個人(12.99ドル)は1ドル、デュオ(18.99ドル)とファミリー(21.99ドル)は2ドルそれぞれ引き上げられる。
株価の下落理由について、加入者見通しや解約率への影響など、さまざまな憶測が飛び交っているが、米金融大手シティグループのアナリストであるジェイソン・バジネット氏は「一部の投資家がより大幅な値上げ(個人向け2ドル引き上げ)を予想していた」と指摘。同氏はSpotifyの格付けを「中立」とし、目標株価を650ドルに設定した。
ゴールドマン・サックスは昨年、Spotify株の格付けを引き下げ。今年に入り、ウェルズ・ファーゴ、オッペンハイマー・アセット・マネジメント、アライアンス・バーンスタイン、UBS、キャンターフィッツジェラルド、グッゲンハイム パートナーズも目標株価を引き下げた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「Spotifyの株価下落が止まらない。昨年9月の775ドルをピークに、先月10日に560ドルになったあたりで記事化し、「売り方はチャートのサポートライン500ドル割れを目指す」と書いたが本日、一時的に500ドルを割った。Spotifyは1月15日アメリカで1ドル値上げしたのは好材料に見えたが、投資家は2ドルの値上げに期待していたと報道されている。根本的には先進国で音楽サブスクの普及が終わったこと、そして新興国ではまだ投資時期で収益化モードに入っていないことで、事業は10年前とは全く違うステージに入っている」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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