広告・取材掲載

広告・取材掲載

Spotify、音楽データベース「WhoSampled」買収 楽曲クレジットなど拡充

ビジネス 海外

Spotifyは、音楽データベース「WhoSampled」を買収するとともに、楽曲クレジットの機能を拡充した。これまでは代表的な演奏者、作家、プロデューサーのみ記載されていが、今後はセッションミュージシャン、エンジニアら「楽曲制作に関わった全ての関係者」がクレジットに追加される(現時点ではモバイル版のみ対応)。

有料会員向けには、新機能「SongDNA」と「この楽曲について(About the Song)」を近く展開する計画。来年初めに「Spotify for Artists」で両機能のプレビューを公開し、クレジットの訂正依頼やフィードバックを受け付けるとしている。

「SongDNA」は、楽曲間のつながりを可視化するインタラクティブ機能で、WhoSampledの技術を活用しながら、楽曲のコラボレーターやサンプリング元、カバー作品を一覧表示する。一方の「この楽曲について」は、再生中の楽曲のインスピレーションや背景、文化的影響を説明する「スワイプ可能なカード」を閲覧できる。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「Spotifyが買収したWhoSampledとは?ヒップホップなどで多い、他の曲の一部を抜き出して使うサンプリングについてのコミュニティ/データベース。誰がどの曲をサンプリングしたか、どのメロディを使ってアレンジしたかで音楽を掘っていけるサービスで、Spotifyの新機能「SongDNA」に活用される。合わせてセッションミュージシャン、エンジニアも楽曲クレジットに表示されるようになるが、これは別の会社からメタデータを集めて実現する。SongDNAはかつてあった楽曲の関連性をビジュアル化するMusicoveryというサービスがあった頃から、似た機能の導入は考えていたと思うが、様々なデータが揃い、実装されることになった。Spotifyは現在の中核的機能であるアルゴリズムを実現するにあたり、The EchoNestという会社を10年ほど前に買収している」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

ポッドキャスト概要:

Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り

「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。

Spotifyでポッドキャストを聴く

プレイリスト概要:

記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち

月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!

Spotifyでプレイリストを聴く
@musicman_nusicman