CNBLUEという超かっこいいバンドや最近のMVに欠かせないAIについてトーク!U-KNOW/JO1/BE:FIRST/muque/CORTIS/ONE OK ROCK/Linkin Parkなど【Talk & Songs11】
Kenta:音楽ファン必聴、注目の新人アーティストをお勧めする音楽番組「ニュージックマン」パーソナリティーのKentaです。
今回も、ニュージックマンの母体である月間150万PVを誇る音楽業界向けサイト「ミュージックマン」の編集長であり、音楽業界の未来の預言者、榎本幹朗さんをゲストにお届けします。
榎本:よろしくお願いします。
Kenta:今年も残すところあと1ヶ月となりましたね。
榎本:早いですね。ちょうどT&Sが始まって1年です。おかげさまでYouTubeも伸びてきましたね。
Kenta:ありがたいことに順調に伸びています。皆さん、いつもご視聴いただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
今回も話題の音楽イベントやTikTokで紹介したアーティスト、ミュージックマンにたんまりと届くプレスリリースの中から注目のアーティストのまとめとして、じっくりお届けします。
それでは、ミュージックマンと楽天ミュージックのコラボ企画「ミュージックマンTalk&Songs」第11回スタートです。
ミュージックマンのアーティストニュースすべてに、SpotifyやApple Musicで曲をつけており、ミュージックマンプレイリストに格納していますので、ぜひフォローして役立てていただければ幸いです。
月間おおよそ500組程度の中から気になるアーティストを私がTikTokで紹介しており、中でも反響の良かったアーティスト、そして榎本さんには日々更新されるニュースの中から注目のアーティストをご紹介いただきます。
では早速、私からご紹介していきます。
まず今回は、韓流のアーティストが2組入っています。CNBLUEとU-KNOW、そしてBE:FIRSTとJO1という4組です。
まずCNBLUEの「心盗夜」という曲を紹介したいと思います。
榎本:これはKPOPですか。
Kenta:そうです。かっこよくないですか。プレイリストに入れたくなりませんか。
榎本:この曲、本当にこれがKPOPというのは斬新ですね。
Kenta:我々は韓国の外にいる人間なので、すべて韓国のものをKPOPという風に言ってしまいがちですが、分けるとすれば韓国のバンドカテゴリーの人たちという位置づけでいると思います。
榎本:韓国の人から聞いた話ですが、いわゆる私たちが思っているKPOP、アメリカ人や日本人が持っているKPOPは、それほど韓国で聞かれていないそうです。「では何を聞いているのか」と聞いたら、バンドやJPOPを聞いているという話を聞いたことがあります。
日本人がこういう音楽に接することができるようになってきたということなのかなと、これを聞いて思いました。
Kenta:私がこの仕事に携わらせていただいてから、まだ1年ぐらいですが、チャートに関わり始めてから、いろんなアーティストのチャート員を見るようになりました。その中で、あまり見ない人たちだなと感じたのが最初です。
榎本:韓国の音楽シーンの日常に近いのでしょうね。
Kenta:韓国の人たちの耳が超えているのではないでしょうか。すごい実力があります。
正直に言いますと、TikTokでもあまり知らないと言いました。すると、コメントで「ぜひ聞いてください。他にもかっこいい曲がめちゃくちゃありますよ」というコメントが、今までで一番入ったのではないかというくらい入っていました。40件くらいいただいています。
榎本:このKPOPの、私たち日本人があまり知らなかったところを、最初からすでに注目している子たちがいっぱいいて、ぜひ聞いてほしいという感じなのですね。
Kenta:そう思います。そんなところも知れるというのが、TikTokをやっていてよかったなとすごく思うところです。TikTokもおかげさまで1万再生とかいくようになってきました。
榎本:この曲も1万3000再生、955いいね。私たち、掘り当ててしまったかもしれませんね。これは伝えていかなければなりません。
Kenta:みんなが伝えてほしいということだと思います。TikTokだけではなく番組もしっかりやっていますので、どんどんプッシュしていきます。
CNBLUEさんの楽曲については、ジャジーなムードで、前回も言いましたが、この4ビートがかなり最近の楽曲の中に入ってきているなと、またしても思いました。前回紹介した中島健人さんの「IDOLIC」にも入っていましたし、こういうのもトレンドなのかなと捉えています。
すごく楽曲のアレンジの中でスピード感が出せるというところで対応されているのかなとも思います。ジャジーな部分は今のトレンドでもありますが、そういうところを絶妙にうまく混ぜ込んできている楽曲だなと思います。
コメントでは、ライブもおすすめだということで、彼らは自ら演奏しますから、この3人のそういうところも見どころかなと思います。なかなか自分で演奏して歌っていって、こういう実力のあるグループは少ないですから、実際会場に足を運んでみていただければと思っております。
では次です。「U-KNOW」と書いてあって、最初、誰だ?と思いました。東方神起のユノさんでした。ユンホとも呼ばれます。
榎本:東方神起のユノさんですか。
Kenta:2人になってから長いグループですが、未だに多くのファンが彼らを支えているなと感じられますね。
榎本:まだ出たばかりですね。収録時点では。
Kenta:僕にはこの曲がかなりギリギリの線なアレンジではないかなと思います。心地よいと、下手したらもっと聞きにくいな、ちょっとマニアックな音になってしまう、ギリギリを狙っています。
榎本:狙っていますね。
Kenta:だけどそれをそう感じさせないのは、やはりユノさんの特徴である声の低音、堂々とした振る舞いや男らしいパフォーマンスというところで、ある種支えられて成立している曲なのではないかなと、すごく思います。
そこにチューニングしてきたという、このチャレンジングなアレンジメントは勇気がいりますね。
榎本:私は好きです。
Kenta:本当ですか。榎本さん、他に似たような曲をご存知だったりしますか。
榎本:globeの「Love again」という曲があって、そこがトランスとかシーンのコアな部分を取り入れた曲だったのですが、それをちょっと思い出しましたね。
Kenta:次がBE:FIRSTの「I Want You Back」です。榎本さんはご存知でしょうか。
榎本:ジャクソン5ですね。子供の頃のマイケル・ジャクソンが歌っていたものですね。
Kenta:まずこの曲ををリスペクトしているのはちょっと意外でした。
榎本:BMSGの皆さんは本当に昔のR&B、70年代も80年代も90年代もすごくリスペクトされていて、そこから取ってこられることが多いです。それが文化的な厚み、音楽としてのミュージシャンとしての厚みをすごく作っている感じがしていました。
だから、ジャクソン5をやるのだと、本当にやってみたかったのでしょうね。
SKY-HIさんは、私と比べたら10歳ちょっとぐらい下の方ですが、R&Bの趣味が被ります。ちょっと上の時代のこともすごく音楽も勉強しているというか、すごく好きなのでしょうね。
Kenta:やはりそうなのですね。お好きなのでしょうね。自身のスタイルは激しめのラップですが、そういうのも聞いているという土壌があるのだなと思います。
この企画自体が素敵だなと思ったのは、この間、榎本さんもお話しされていましたが、アルファ世代の子たちは、今いいと思った曲が古くても新しくても新曲だという話をされていました。
榎本:そうですね。
これはジャクソン5だけれどもと。マイケル・ジャクソンは、この前出した亡くなった方での稼ぎのランキングで、ぶっちぎりのナンバーワンでしたね。
確か160億円ですね。マイケル・ジャクソンさん、死してなお稼いでいらっしゃるというか、死してなおスーパースターという感じです。
だから、もうクラシックですよね。100年後、200年後になったら、モーツァルトとかと同じ並びでマイケル・ジャクソンが語られるようになるでしょう。彼の幼少時の代表作ですから、これもずっと残る曲をもう一回みんなに伝えてくれたという、素晴らしいなと思います。
Kenta:そこにすごく意味があると思って、そういうきっかけを作ってくれることが嬉しいです。そんな曲は世の中にめちゃくちゃありますから、こういう風に有名な人が取り上げてくれると、じゃあちょっと原曲も聴いてみようかなとか、例えばラジオの曲だったら連続してかけてみましょう、ちょっと聴き比べてみてくださいよ、みたいな、そんなことが起こって掘り起こされていくのがいいなと思って、ロマンがあるなと思ったので、これは取り上げました。
こういうのはどんどんやっていってほしいなと思っています。
榎本:原曲と比べても、ちゃんとしっかりかっこよくなっている。ある意味怖いでしょ。名曲中の名曲と言われているのを自分でやると比べられてしまうわけですから。
Kenta:最後に、JO1の「Handz In My Pocket」という楽曲です。
榎本:かっこいいですね。サビに当たるところの入り方がすごくかっこいいです。
Kenta:曲に注目するのはもちろんですが、今でもCDが売れているのかというのはちょっと疑問に思っていまして、ビルボードジャパンの先ヨミという3日間だけの集計チャートがあるのですが、これで62万枚売っているわけです。
榎本:すごいですね。
Kenta:すごくないですか。こんなことってありますか。
もう少し頑張ればミリオンではないかと。最近30万枚くらいのニュースもあって他のアーティストさんで、これでもかなり売っているなと思ったのですが、62万枚です。
榎本:今って1万枚売れたら大丈夫かな、オッケーかなくらいの時代ですから。人によりますが。
Kenta:これはちょっととんでもないなと思いまして、未だにCDが売れるのだと思ったというか、なぜこんな売れているのかなと。とりあえずシングルだから価格的に安いのかなと思いました。アルバムだったら結果が変わっていたかもしれないですが、まだまだみんな買うのだなと思って、そこに驚いたというのと、ファンが熱いです。
榎本:熱いですね。
Kenta:10作目で、過去作は全て1位に入っています。
榎本:すごい。本当にすごいですね。
Kenta:ファンの獲得の仕方がすごいのだなと思って、では何故だと思った時に、他のグループと違うところを発見したのですが、これは国民の投票で決まっているのです。
榎本:そうでしたね。
Kenta:ただのオーディション番組というのもやはり引きが強いのですが、自分たちが選んだとなったら、また少し愛着や愛情が変わってくるのかなと思ったりして、そこがこんなに彼らの順位を押し上げているものなのかなと思ったわけです。
プロの審査員がいて番組の中で選ばれるというのも一つの形としてはありますが、国民の投票で決まったというのは、私が選んだ推しというのはまた違った特別感があって、ずっと応援し続けるのだろうなと思ったというか、そういうことが見えてきて、それならちょっと納得かなと思いました。それでも60万枚売るかという話ですが。
榎本:すごいですね。かなりすごいです。
オーディションを使ってなんとかというのは昔からありますが…本当にアイドルと言っていいのか、今のボーイズグループはかっこいいですよね。
Kenta:ダンスグループ、ボーカルダンスグループとかよく言いますが、こういうファンとアーティストの結びつきというのはいろんな形があるなと思ったわけです。
なので彼らはまた次も1位を通るでしょう。私は予言しておきます。私たちは応援します。
それでは、榎本編集長にバトンタッチしたいと思います。よろしくお願いします。
榎本:最近、Kenta君とAIを使った映像交換みたいなのを、一方的に私は送りつけているのですが、盛り上がっています。ミュージックマンの編集部的に、AIでかっこいい映像を作れないかと盛り上がっている最中に来たニュースです。
Geminiを使ってプロモーションビデオを作るという試みがありました。福岡出身のフォーピースバンドでmuqueというバンドです。
muqueの音楽性はざっくり言ってワンオクを大尊敬して結成したバンドですが、いろんなジャンルを混ぜてやっているという感じで、音楽もかっこいいです。
今回、田向潤監督とタッグを組みました。有名な音楽ビデオの監督で、きゃりーぱみゅぱみゅの「PON PON PON」という、彼女がドカンと世の中に出たきっかけになった、すっごいかわいいJPOPカルチャーを原宿文化をギュッと凝縮する素晴らしい映像を作っった人です。
あとSEKAI NO OWARIの「RPG」の映像ですね。SEKAI NO OWARIのファンタスティックな世界観を映像の世界から伝えていくというので、大変活躍なさった方です。
この方が今回AIを使うと…AIでプロンプトして人間そっくりみたいな、もうそういう時代にやや終わりつつあって、実写をどういう風にAIでかっこいいエフェクトをかけていくかがトレンドです。
さっきのダンスを鍛えているボーイズグループと違って、ロックバンドをバリバリに踊らせてみようとAIで、ポーズだけとりあえずとって、それを思いっきりダンスしているようにAIでプロンプトを打つとできてしまったというものです。これが本当にかっこいい。
Kenta:これは面白いですね。メイキングを見ていても、別に大した動きをさせていない。
榎本:ダンスで言ったら最初の入りのポーズとか最後のポーズを使ってバシッと決めて、それをAIに放り込むと、しっかりともうめちゃくちゃブレイクダンスしているような感じになります。
ロックバンドの皆さんなので、最初バンドの皆さんもメイキングに載っていますが、俺たちがダンスってどんなことになってしまうのと思っていたと思いますが、その出来上がりを見てもらうと、今ってAIはこういうことができるのだというのがよくわかるし、すごく、なんだろうな、サイバーな感じではないです。
Kenta:そうですね。
榎本:例えばテニスボールがくるくるくるくる回ったりとか、すごい気持ちいいというか、自然な感じのエフェクトが今AIのブームというか最先端かなと。
榎本:それを実写と重ねるというのが、もう楽しい。これはメイキングがあるので、作品がこういう風にAIでこうなるのだと知ってほしくて、紹介させていただきました。
次がCORTIS。さっきのは記事になっていたのですが、そうしないとmuqueは踊れないのにフェイクではないかと、変な勘違いして炎上してしまう可能性もあるので、しっかり言っておいた方がいいと思いますが、もうAIは普通に使われています。
BTSのBIGHIT MUSICですね。HYBEのフラッグシップレーベルです。6年ぶりにデビューしたHYBEにとってすごく大事なアーティストです。
Kenta:そうですね。
榎本:BTSでブレイクを起こし、HYBEは今や株価で言うと1兆円以上の大企業になっていますが、次にどういうボーイズグループが育てるのか。それがCORTISなので、めちゃくちゃ力が入っています。
彼らのビデオの「FaSHioN」という音楽ビデオですが、もういかにもAIですみたいなことはやっていない。今はもうそれは終わったかなと。
音楽ビデオを見ていると、ふわっと後ろで爆発する感じとか、踊っているところの後ろの窓の外で景色が変わって、そこで光がドカンとなったりとか、いろんな景色が変わっているとか、ここら辺使っているなとか、あと車がグシャーってなるときの、ただグシャってなっていなくて、すごい面白い感じで潰れていくのですが、これがAIだとか、そういうかっこいいというか、今まで見ていなかったエフェクトがいろいろ入っています。
音楽ビデオは、ちょっとマンネリ化していました。
これは大事な話。
ディスっているのではないのですが、予算がないのでとりあえず街を歩いてみましたとか、学校を借りてロケしてみましたとか、ライブハウスで演奏してみましたとか、これは予算がないのです。
そこで映像でいかに差をつけるかはかなり難しかった。だからそこにどうやってストーリーをつけることがすごく大事になっていたのですが、このAIでエフェクトをつけるのは、すごい派手なことが格安でできるようになったので、アイデア一発でいろんな面白い映像が作れる。
これから音楽ビデオが面白くなると思うというのを感じさせるのが、このCORTISの「FaSHioN」です。
Kenta:そうですね。改めて見たら、ちょっとここがAIかというのを探してみてほしいという感じですね。
榎本:そうですね。曲もめちゃくちゃかっこいいです。CORTISは音楽業界的にちょっと楽しみです。
muqueがワンオクを尊敬してバンドを立ち上げたと言いましたが、ワンオクが去年ですね、これ「Dystopia」という曲を作って、それのMVがあるのですが、これがバリバリAIを使っています。
これは「Dystopia」という名前からわかるように、ディストピア、ユートピアの反対ですね。ひどい世界、未来世界というか、そういうテクノロジーとか発達して、なんかひどくなってしまった世界みたいな。
そんな中で、その絶望的なのだけれども、こう生き抜いて希望を捨てないみたいな、そういう感じなのですが、彼らが歌っているところがすごく今までなかった感じで、キラキラ光ったりとか、一部体がメタリックになっていく。
Kenta:本当だ。
榎本:これは今までなかったエフェクトです。なんか一部は首がサイボーグみたいになってしまうとか、それで生身に戻るとか、これがAIです。
これをCGでやっていたら本当に大変なのですが、AIだとこれがスッとできるというのがあって、やはり映像監督の新しいイメージを作る道具になっている。それをちゃんと捉えたいいビデオです。
ワンオクのファン以外の方も、ちょっとこれを見て、AIはこんな感じで使えるのだと。AIは、そういうメタリックな感じを出すのがすごく得意になって、質感としてそれをどういう風に使っていこうかというのが、「Dystopia」という世界とその中で生き抜いていくワンオクを、ちょっと体がメタリックになったり生身になったりみたいな、そういう感じで世界観を伝えているという面白さです。
Kenta:本当だ。
榎本:4つ目が、muqueが尊敬しているだろうワンオク、ワンオクが尊敬していたのがLINKIN PARKです。ファンの皆さんよくご存知だと思いますが、LINKIN PARKはもともと最初の頃から、CGが出た頃、CG使えるようになった頃からガッツリ使っています。後で紹介しますが、AIも相当早く取り入れています。
これは「Lost」という曲です。再稼働になったではないですか。ボーカルの方が自殺してしまったので、私も大ショックでした。LINKIN PARK大好きなので。それから復活して「Lost」という曲を出しましたが、この作品は2年前なので、まだAIブームが始まった頃ぐらいかなと。だからまだAI自体がそこまで完成度がなかったのですが、その状態でそのAIを活用したのがこれです。
途中から見ているとわかりますが、LINKIN PARKのメンバーが人間になったりアニメになったりします。この効果がAIです。彼らはアニメが好きなのです。
アニメブームは去年くらいから日本国内でも世界で流行っているのだと気づかれましたが、LINKIN PARKはずいぶん前からこういうアニメ的なJPOPカルチャーを取り上げていて、アニメ自体にもエフェクトをAIでかけています。
そのかけ方というのが、今までのアニメをそのまま手書きあるいはCGで作っていた。そんなとんでもない大変な効果をAIで作っていて、これもなるほどなという、未完成だった頃の2年前の動画AIでもこんなにのことをやっています。
つまり、アイディアとかセンスが、AI自体でもやはり大事だということです。
Kenta:そういうことですね。AI使った音楽ビデオの初期的な代表作にこのビデオになるのではないかなと思っていますが、やはりセンスが大事ですというのは当たり前の話です。
榎本:せっかくLINKIN PARKを出したので、彼らは2002年とか3年4年、あそこら辺ですごい一回ブームが来て、私が30くらいかな、20年くらい前か。「Points of Authority」と読みますが、代表的な2000年くらいの「Reanimation」というアルバムがあります。これの音楽ビデオがCGを駆使しまくったというものです。
やはりこういうディストピアを、CGあるいはゲーム的な世界を使って、この頃はPS3とか買っている前後かな、PS2とかのそれくらいの頃ですが、取り入れた音楽ビデオになっています。
あともう一個の最後の、「My December」。これは個人的に一番好きな曲なので、ぜひLINKIN PARK初めての人に「My December」を聴いてみてほしいなと思って置いておきました。
ワンオクの方は、高確率で知っていると思いますが、実際ワンオクが出た瞬間に、LINKIN PARKの影響を受けているのだとすぐわかったし、日本でもこれはいけるのだと思って、かっこいいなと思って。思いついてもやれないですから、普通。
まずそもそもこういう音楽を、日本人でしかも英語でやってしまうというのは、日本人にわかるわけないではないかという時代でした。でもそれをやったし、ちゃんとそれを応援するメジャーレーベルも捕まえたしということでびっくりしたのですが、LINKIN PARKは絶望から、あるいは心の痛みみたいな楽曲になっていて、それをいかに乗り越えていくかみたいなのが今日のテーマなので、だからその頃、私も一緒に好きだったのがジョン・メイヤーだったのです。今も好きですが、もちろん。
ジョン・メイヤーもそんな感じでしょう。病んでいるでしょう。
Kenta:そうですね(笑)
榎本:「Stop This Train」とか、あと「Something’s Missing」とか「Whiskey, Whiskey, Whiskey」とか好きですが、病んでいますよね。
Kenta:渋いところですね(笑)
榎本:なんか病んでいるけれども、普通の顔して生きているみたいな、頑張ってみたいな、そんなのが大好きだったのですが、まあ誰でもそういうところがあると思いますが、普通の顔をして生きていくというのはすごい大事なことだと思います。
それを激しく表現したタイプの方がLINKIN PARKとかだったのかなと、ちょっと音楽談義に入れてみました。
そんな感じで私のパートは以上にさせていただきます。
Kenta:ありがとうございます。本当に音楽があってよかったよねという一言につきましたね。
榎本:そうですね。音楽に救われることがありますよね。
Kenta:本当にパフォーマンスする側、生み出す側もそうですが、悩みを抱えていたり、いろんな思いを乗せることができるし、それに救われる。聴く側は共感したり、共鳴したりできる。これはもう音楽にしかできないことですから。
もう本当に、今日の最後の締めの言葉は、音楽があって良かったね、音楽は楽しいねということかなと思います。
榎本:そうですね。そう思います。
VJ Kenta:本当に、今回もプレイリストがかなりボリューミーになります。今回は榎本編集長のそのAIの話がありましたから、YouTubeの再生リストでも、ぜひ共に楽しんでほしいなと思っておりますので、暇な時でもいいですし、おやつを食べている時でもいいですし、聞いてみてください。
どうもありがとうございました。
榎本:ありがとうございました。
第11回目となるMusicmanと楽天ユージックによるコラボレーション番組「Talk & Songs」 。
本サイトMusicmanのすべてのアーティストニュースが音楽付きになって8ヶ月が経ったが今月も、月間500超の音楽記事から編集チームが話題の楽曲を厳選してトーク+プレイリストを作成し、Vodcast化に加え記事化した。
今回もTikTokで紹介したアーティストの中でも特に反響のあったアーティストをVJ Kentaがピックアップ。
榎本編集長は90年代からエレクトロ音楽界でアニメがポップカルチャーとして認められた流れと、その現代への継承をテーマに詳しく解説する。
TikTokでは毎日一曲を厳選してお届け中だ。さらに「Musicman 音楽ニュース共通プレイリスト」をSpotify、Apple Musicで毎日更新中。YouTubeではBillboardやプランテック(ラジオチャート)も10位まで再生リストでまとめている。
これまでチェックが大変だった最新リリースや各チャートのトレンドをまとめた超便利プレイリストになっているので是非フォローして役立ててほしい。
CNBLUE – 「心盗夜」
U-KNOW – I-KNOW(Stretch)
BE:FIRST – I Want You Back
JO1 – Handz In My Pocket
muque – Level Up
■榎本編集長の選曲
きゃりーぱみゅぱみゅ – PON PON PON
SEKAI NO OWARI – RPG
CORTIS – FaSHioN
ONE OK ROCK – Dystopia
Linkin Park – Lost
Linkin Park – Points of Authority
Linkin Park – My December
プロフィール

榎本幹朗(えのもと・みきろう)
1974年東京生。Musicman編集長・作家・音楽産業を専門とするコンサルタント。上智大学に在学中から仕事を始め、草創期のライヴ・ストリーミング番組のディレクターとなる。ぴあに転職後、音楽配信の専門家として独立。2017年まで京都精華大学講師。寄稿先はWIRED、文藝春秋、週刊ダイヤモンド、プレジデントなど。朝日新聞、ブルームバーグに取材協力。NHK、テレビ朝日、日本テレビにゲスト出演。著書に「音楽が未来を連れてくる」「THE NEXT BIG THING スティーブ・ジョブズと日本の環太平洋創作戦記」(DU BOOKS)。『新潮』にて「AIが音楽を変える日」を連載。

関連リンクはありません
ポッドキャスト概要:
Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り
「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。
Spotifyでポッドキャストを聴くプレイリスト概要:
記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち
月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!
Spotifyでプレイリストを聴く@musicman_nusicman
広告・取材掲載