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ハッカー集団、Spotifyの全楽曲ライブラリをスクレイピング

ビジネス 海外

海賊版サイト「Anna’s Archive」は2025年12月20日、Spotifyの音楽ライブラリ全体をスクレイピング(ウェブコンテンツから特定のデータを自動抽出)し、トレント形式(分散型ファイル共有システム)で公開する計画だと発表した。TechCrunchなどが報じた。

Spotifyは約2億5,600万曲を有しており、Anna’s Archiveのコレクションにはその推定99.9%のメタデータが含まれる。同海賊活動家グループは約8,600万の音楽ファイルをアーカイブ化しており、これは全再生数の約99.6%に相当し、総容量は約300テラバイトに及ぶ。現時点ではメタデータのみ公開されており、音楽ファイルは人気順に公開される予定という。

同データがトレント形式で公開されることで、理論上は十分なストレージ容量があれば、誰でも独自の無料版Spotify(2025年までの全楽曲)を作成できることになる。また、AI訓練の素材として活用される可能性もある。

Spotifyはスクレイピングに関与したユーザーアカウントを特定し無効化するとともに「新たな安全対策」も実施していると説明。なお、今回の事件後にAnna’s Archiveのメインドメインが停止されたが、同サイト運営者は関連性はないとみている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「Spotifyから全楽曲のデータをぶっこ抜いたハッカー集団が海賊版Spotifyを始めると宣言。トレント(ファイル共有最大手)で公開すると予告し、メタデータを既に共有している。Spotifyを相手取った新手の脅迫の可能性もある。記事にあるとおりSpotifyから抜いた楽曲データ300テラバイトがAIの学習素材にされる事態も想定される。AIが配信からAPI経由でコンテンツを抜いて学習材料にされているのは以前から指摘もあり、SpotifyもAPIを制限するなど対抗策を講じてきたが、今回は防壁を破られたようだ。場合によってはNapster誕生時を想起させる破壊的な事態もありうるので注視したい」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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