Apple Musicの再生当たり支払額、なおもSpotifyを大きく上回る 英インディーズバンドがストリーミング収益の詳細公開
英ウェールズのバンド「ロス・キャンペシーノス!」は、同バンドが全権利を保有し、ロイヤルティーの100%を保持しているアルバム「All Hell」のストリーミング収益の内訳を公開。Spotifyは再生数では優位だが、1再生当たりの支払額ではApple Musicが62%高いことが分かった(両社とも比例配分モデルを採用)。
同アルバムの総ストリーミング数(2024年7月〜2025年6月)は930万864回で、それに伴う収入は3万1,940.29ポンド(約673万円)だった。プラットフォーム別の再生数を見ると、Spotifyが首位で74.94%を占める。これにApple Music(14.76%)、YouTube(3.79%)、Tidal(2.07%)、Amazon Music(1.83%)、その他(2.60%)と続く。1再生当たりの収入は平均0.34ペンスで、最も高かったのはTidalの0.75ペンス。Amazonは0.68ペンス、Appleは0.47ペンス、YouTubeは0.42ペンス、その他は0.38ペンスとなり、Spotifyは0.29ペンスで最低となった。
Spotifyは低単価の理由としてユーザーエンゲージメントの高さを強調しており、事実、Spotifyは圧倒的な規模ゆえに「All Hell」のストリーミング使用料の約64%(総額2万428.50ポンド)を占めた(2位はAppleの総額6,496.50ポンド)。このほか、無料プラン提供による著作権使用料プールの希薄化も押し下げ要因となっている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「Spotifyの再生あたりの支払いが少ないという情報は特にインディーズアーティストから定期的に上がってくるが、英国でまた報告があった。再生あたりではTidal0.75ペンス(約1.59円)。Amazon0.68ペンス(約1.44円)、Apple0.47ペンス(約0.99円)、YouTube0.42ペンス(約0.89円)、Spotifyは0.29ペンス(約0.61円)で最低に。基本無料があるYouTubeとSpotifyが低めに出る傾向が続いている。ただ再生数ではSpotifyが首位で74.94%とのことで、トータルの支払額ではSpotifyが首位ということになる。この傾向はずっと変わっておらず、クリエイター側からすると痛し痒しといったところだ」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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