ミュージシャンの9割弱がAI活用 LANDR調査
音楽クリエイターの87%がワークフローのどこかの段階でAIを活用。AIを活用した独立系アーティストの台頭につながっているーー。AI音楽制作プラットフォーム「LANDR」が公表した報告書からこうした実態が明らかとなった。
調査は9月30日から10月6日にかけて、同社のグローバルコミュニティーに属する16歳以上の音楽制作者(初心者〜プロ)1,241人を対象に実施。対象者の79%がAIを技術的タスクに活用しており、66%はクリエイティブタスク、52%はプロモーションに利用していると答えた。
29%は楽曲生成ツールを利用し、特にボーカル(16%)や楽器パートなどの楽曲要素の作成に活用。特に初心者は既に楽曲生成ツールを利用している可能性が高く(51%)、いわゆるプロの25%を上回った。試したことがない人でも、65%がこうしたツール、特に個々の楽曲要素の作成に活用する可能性があると回答した。
AIの最大の利点はスキルギャップを埋めること(38%)だと評価する一方で、「画一的」あるいは「魂のない」コンテンツが生み出される可能性(46%)や、倫理的問題(43%)に対する懸念が示された。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
音楽クリエイターの87%がAIを音楽制作に活用。こう聞くと「Sunoで丸っと作ってるのか?」と想像する人もいるかも知れないが、マスタリング、ミキシング、仮歌、仮トラック、サンプリング音源検索、ステム作成、コードワーク支援、ハーモニー支援、歌詞支援、DAW連携などAIを制作支援で使う例の方が多いだろう。Sunoのような楽曲生成ツールの利用度は初心者が51%、プロが25%となった。すでにこうしたAIツールをまとめたLANDRやiZotopeなどAIパックも定番化しつつある。iZotopeの件は私も二年前、連載で取り上げた。仮歌のAIでは日本のボカロv.6やシンセサイザーVが有名だ」ポッドキャスト概要:
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