レッドブル・レコード、年末までに閉鎖 相次ぐ文化事業の縮小をDMNが考察
レッドブル・レコードが、年内に事業閉鎖となることが分かった。2007年にソニー傘下のオーチャードとの提携で始まった18年間の取り組みが終了することとなる。Digital Music News(DMN)が伝えた。
事業閉鎖に伴い、アーティスト契約がどのように解消されているかは分かっていないが、実績あるアーティストがフリーエージェントになる可能性がある。
レッドブルは過去6年で、自社レーベル、アカデミー、ラジオ、スタジオ、複数のゲーム関連プロジェクトを相次いで縮小している。これについてDMNは、ROI(投資利益率)の観点から、コストと時間がかかる広範な実験的エコシステムの構築よりも、大型イベントなどより少数の拡張性が高く影響力の大きいプログラムに集中することで、ブランド価値を維持しつつ、基幹事業に予算を振り向ける余地を確保する狙いがあると分析した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「レッドブルレコードが閉鎖。ソニー傘下のオーチャードと提携してるのでカタログが霧散ということはないが、2023年にグラミーにノミネートされたBlxstや、ビルボードでプラチナ認定の実績があるAWOLNATIONなどがメジャーへ移籍する可能性が噂されている。2019年、無料でアーティストを育成するレッドブルミュージックアカデミーのスキャンダルから閉鎖を機に、ピーク時300万人超のリスナーを誇った無料オンラインラジオ、各国で相場の1/10の料金で使える豪華スタジオを相次いで閉鎖。ストリーミング時代、インディーズ時代の流れをいち早く掴んだし志も高かったが、カタログビジネスが音楽投資ブームに乗るインディーズレーベルもある中、ストリーミングやSNSの進化に対応しきれなかった印象がある」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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