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Spotify、DM機能「メッセージ」の提供開始 見知らぬ人に身元が晒されてしまうリスクも

ビジネス 海外

Spotifyは8月27日、ユーザー同士がアプリ内でチャットやコンテンツを共有できるダイレクトメッセージ(DM)機能「メッセージ」を一部市場で提供開始すると発表。しかし、意図せず自分の身元を見知らぬ人にも晒してしまう可能性が指摘されている。

メッセージ機能は、あなたが共有したSpotifyリンク(追跡可能なURL)をクリックしたことのある人に、あなたを連絡先の候補として提示する。そこからユーザーはあなたのプロフィールを自由に閲覧し、名前と写真を見たり、メッセージを送ったりすることができるため、見知らぬ人があなたの現実のアイデンティティーと、Discord、Reddit、WhatsAppのようなソーシャルプラットフォーム上の偽名的な存在とを結びつける可能性がある。

現時点の解決方法には、アプリの設定でメッセージ機能をオプトアウトするか、プロフィールから個人を特定できる情報を削除、Spotifyリンクを共有する前にURLからトラッキング用パラメーターを消すことがある。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「SpotifyにDM機能が付いた(※日本は未実装)。Spotify誕生時、基本無料でプレイリストが共有できるということでバイラル戦略としてもフィーチャーされたが、しばらくして公式プレイリストと自動再生機能が中心に変わった。Spotifyユーザーの友人をfacebookなどから探し出して、友人たちが現在聴いている楽曲を見られるようになったがそれはパソコンが中心だった。そして近年、TikTokやInstagramなどでSpotifyの楽曲をシェアできるようになり、そしてようやくDM機能が付加されるように。DMのアイデア自体は昔から社内にあったと思うが、こうやって歴史を追ってみると、時代の流れを見つつ色々と積み重ねてようやくリリースしていることがわかる。」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。