バーチャルインフルエンサーの時代到来 年4億円を稼ぐキャラも
 
								AI動画編集ツールを手がける米Kapwingの調査によると、Instagramで過去12カ月で最も稼いだバーチャルインフルエンサーは「Lu do Magalu」で推定253万9,680ドル(約3億9,169万円)と、バーチャルインフルエンサー経済が拡大している実態が明らかとなった。
同社はVirtualHumans.orgなどのデータを基に、バーチャルインフルエンサーのSNSフォロワー数と潜在的な広告単価を分析した。
「Lu do Magalu」はブラジルの小売りチェーン「Magalu」のマスコットキャラクターで、過去1年間で74本のスポンサー広告を投稿。Instagram広告単価でも首位(3万4,320万ドル)につけた。2021年にはブラジル出身のスーパースター「アニッタ」と動画クリップを制作。動画内でLuが着用した全衣類がMagaluのアプリで購入可能となっていた。DJ Alokとスポンサー契約も結んでいる。
Instagramで最もフォロワー数が多いのも「Lu do Magalu」で780万人これに「Nobody Sausage」の770万人、「Barbie」の350万人が続く。12位には「初音ミク」(47万5,000人)がつけた。
TikTokで最大のフォロワー数を持つのは「Nobody Sausage」で2,210万人。日本勢は12位に「初音ミク」(73万4,000人)、20位に「Rim」(6万6,000人)が入っている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「Instagramなどで活躍するヴァーチャルインフルエンサーの影響度が高まりつつあり、すでに4億円以上の収入を誇る存在が出てきた。2次元キャラのVTuberと違い、ヴァーチャルインフルエンサーは3DのCGで、ファッションやカルチャー情報の発信がメイン。すでにコカ・コーラやルイ・ヴィトンなども起用するなど、取り扱うテーマのおかげでブランドとの親和性が高く、かつ動画生成AIとの相性もよい。日本も無縁というわけではなく、12位に「初音ミク」(47万5,000人)が着けている。インスタ1位のヴァーチャルインフルエンサーは「Lu do Magalu」で780万人、TikTok1位は「Nobody Sausage」で2,210万人だ」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
@musicman_nusicman 
 
				



広告・取材掲載