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音楽メディアに取り上げてもらう方法 DIYアーティスト向けディトリビューター「CD Baby」が解説

ビジネス 海外

DIYアーティスト向けディトリビューターの「CD Baby」が、音楽メディアの注目を集める方法と、ジャーナリストへの効果的なアプローチ方法を解説している。

依頼の方法

提案時には依頼内容を明確にする(例:アルバムまたはシングルのレビュー、インタビュー)。メール本文冒頭数行と件名に具体的な依頼内容を明記すると効果的。

電子プレスキット(EPK)の作成

以下の素材(例)の全てを共有しやすい1ヵ所(Dropbox、Google Drive、専用EPKページ)にまとめる。

・略歴:音楽的経歴について2~3段落
・プレス写真:共有GoogleドライブまたはWeTransfer内のリンク
・音楽リンク:メディアが楽曲をストリーミングできる場所へのリンク
・SNSとウェブサイトリンク:ファンがオンラインで簡単に交流できる環境を整える
・過去のメディア掲載実績や顕著な功績(主要メディアの引用文も記載可)

売り込み前の信頼関係構築

ソーシャルメディアなどで優先度の高いジャーナリスト5~10人と交流する。

プレスへの提案送付

一般的に少なくとも3週間前までに通知。最初の提案から1週間経っても返答がない場合はフォローアップする。

<成功へのヒント>

・提案は個別対応を心がけ、一斉送信は避ける
・メールは簡潔に(最大200~300語)
・宣伝だけでなくストーリーを伝える 
・過去のアウトリーチ活動を記録
・プロフェッショナルで忍耐強く、礼儀正しく
・マルチメディア素材(動画ティーザー、メイキング映像)を添付
・リリース時だけでなく継続的に関係を構築

(文:坂本 泉)

榎本編集長「音楽メディアに取り上げてもらうためのプレスキットの作り方をCDBabyが解説。CDBabyは米国ではTuneCoreの次に知られるディストリビューターだ。詳細は記事を読んでもらうとして、毎日数百通のPRが届く音楽メディア3つで仕事をしてきた経験から付け加えさせてもらうなら、(1)コピペでも記事化できるようにそのメディアに文体を合わせた文章も添えておくこと。(2)とにかくストーリーが大事。アーティストの持つ物語、その作品が持つ物語性をしっかり明確に尖らせておかないとたとえメディアに載ってもあっという間に埋没する。これは文章メディアに限らず、SNS系や動画系、ストリーミング系でも同じだし、レーベルから来るPRですら肝心のストーリーがおざなりのものがけっこうある。文体の整え方はClaude.aiに文章を放り込んで「musicman.co.jpのアーティストニュースの文体に合わせて記事化して」とやってみると勘どころがとりあえず分かるのでお勧めしておく」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。