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ユニバーサル ミュージック、AI特許ポートフォリオを大幅拡大へ IP資産管理リキダックスと提携

ビジネス 海外

ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)は7月22日、音楽関連のAI特許の開発を加速させるため、知的財産(IP)資産の管理・投資・アドバイザリー会社であるリキダックス(Liquidax)・キャピタルとの戦略的提携を発表した。これに伴い、UMGと開発したAI特許およびその他の技術を世界市場にライセンス供与するため、ミュージックIPホールディングス(MIH)が設立された。

リキダックスはUMGの特許ポートフォリオを拡大し、新製品を市場に投入するために必要な開発、出願、ライセンス業務を支援する。

両社は既に、音楽コラボレーション、マルチメディアコンテンツとキャンペーン作成、音楽と健康、AIへの脅威に対する保護、音楽管理、権利管理の分野で15件の特許を出願しており、そのうち2件は取得済みという。

2020年以降、UMGはAIを活用してアーティストのマーケティング、分析、配信をサポートすることに焦点を当てた特許技術を開発してきた。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「メジャーレーベルがAIの特許を持つ時代。ユニバーサル・ミュージックは音楽AIで15件の特許を出願中で2件が取得済みだが今回、レーベルのAI特許を世界にライセンスするため知財運用会社Liquidaxと提携して、ミュージックIPホールディングス(MIH)を設立した。ユニバーサルミュージックがAIを音楽マーケティングに活用して5年が経とうとしているが既に両社は音楽コラボや動画活用、キャンペーン作成、健康分野など著作権管理以外でも幅広い展開をしている。ユニバーサルミュージックはiTunes Music Store、Spotifyの立ち上げにも積極的に協力してきたテクノロジーに前乗りの企業で、昨月もTIME誌の“最も影響力ある企業100社”に選出されている

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。