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Spotify、AI DJ機能を拡張 音声による楽曲リクエスト可能に

ビジネス 海外

Spotifyは5月13日AI DJ(AIがユーザーの音楽の好みを分析して専用ラジオステーションをかけてくれる機能)のベータ版で、音声ベースの音楽リクエスト機能をテストしていると発表した。有料ユーザーはリアルタイムで、自分のリスニングセッションを口頭でカスタマイズできる。 

ジャンル、ムード、アーティスト、アクティビティーを組み合わせてリクエストできる。例えば「今まで聴いたことのないインディーズの曲で驚かせて」など。 

この機能は、AI DJが利用できる60以上の市場で使用できる(日本は対象外)。現時点では英語版のみで、音楽コンテンツに限定され、ポッドキャストやオーディオブックには未対応だ。 

AI DJは2023年2月にベータ版の提供が開始。エンゲージメントは過去1年間でほぼ倍増した。 

Spotifyはこのほか、AI搭載のプレイリスト作成ツール「AI Playlist」ベータ版も提供(日本は対象外)。競合のYouTube Musicは4月、AIを使って聴きたいものを説明することでカスタムラジオを作成できる機能「Ask Music」の提供を開始した。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「Spotifyに「今まで聴いたことのないインディーズの曲で驚かせて」などと話すと好みを予想して音楽をかけてくれるAI DJが60カ国で利用可能に。SpotifyとAIの関係は長く、お馴染みのプレイリストの自動生成は2014年のThe Echonest買収から。ChatGPTの登場した2022年にはSonatics社を買収し流暢な読み上げ能力を入手。2023年にはOpenAIを採用して、ラジオDJのように音声の曲紹介を付けられるようになっている。残念ながらどれも日本語未対応だが、いずれ利用できるようになるだろう。運転中に口頭で指示できるのは便利だし、選曲の部分での精度向上も評価されている。AmazonやYouTube Musicも同様の機能を出している。」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。