SoundCloud・Bandsintown・DistroKid、独立系アーティスト向け新ツールを相次ぎ発表
独立系アーティスト向けツールを提供するプラットフォーム各社が、相次いで新サービスを発表。当初は単一サービスに特化していた各プラットフォームが、事業領域の拡大とサービスの統合を進めている。
SoundCloudは今回、アーティスト向けサブスクリプション製品を刷新。他のストリーミングサービスで発生したロイヤリティーに対する自社の手数料を撤廃(従来は20%徴収)し、手数料なしでファンがアーティストに直接寄付できる「ファンサポート」ボタンなどの機能を追加した。
Bandsintownは新たに「アーティスト・マーケットプレイス」を立ち上げ、アーティストに30以上のパートナー企業へのアクセスを提供。Bandsintownに提供したツアー日程がSpotifyやGoogle、Shazamなどの主要検索・ストリーミングプラットフォームに表示されるほか、さまざまなマーケティング、マーチャンダイズ、プロモーションツールを利用できる。
DistroKidはプリントオンデマンド方式のグッズ直接販売サービス「Direct」を開始した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「音声共有のSoundCloudは昨年秋よりTuneCoreのようなディストリビューションをアーティストに提供してきたが、この度、月額885円のNext Pro会員ならSpotify、Apple Music、YouTube Musicなどでの楽曲売上がそのままアーティストに入ってくるように。また「ファンサポート」ボタンで、ファンがアーティストへ直接寄付できるようになり、これも手数料無料に。Bandsintownは近所のライブをおすすめしてくれるサービスだが、同社の新しいアーティスト・マーケットプレイスは、Bandsintownと提携する30以上のサービスへのハブになっており、アーティストには非常に便利に。ツアー日程をBandsintownに公開すると同期されるのはTuneCore、Spotify、Apple Music、YouTubeなど音楽配信だけでなく、Google検索、Apple Maps、Shazamなどの検索エンジンにも表示される。またメールキャンペーンもCommunity、Rivet、Openstage、Kitなど外部のファン管理サービスに同期。グッズ販売情報はShopify、Amazon、Linttreeなどに同期される。Distrokidもディストリビューターだが、データ入稿ですぐTシャツなどが作れるプリントオンデマンドを始める。これも便利そうだ」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
- SoundCloud公式
- DistroKid公式
- Bandsintown公式
- Music Ally:SoundCloud CEO talks all-in-one artist subscriptions, superfans, AI and more
- CMU:SoundCloud, Bandsintown and DistroKid all launch new tools for independent artists
- Hypebot:New SoundCloud All-in-One Artist Subscription: More Control, 100% Earnings
- Hypebot:Bandsintown expands mission to empower Artists with Marketplace
- MBW:DistroKid launches new platform for artists to sell merch directly to fans
@musicman_nusicman
広告・取材掲載