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「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」視聴回数、過去最長の16週連続トップ10入り ソニーは権利売却に後悔?

ビジネス 海外

Netflixの週間視聴回数ランキングで、長編アニメ「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」が16週連続でトップ10入りし、過去最長のチャート入りを果たした(10月9日時点)。

16週のうち9週は1位、7週は2位につけており、今後も記録更新が続くとみられる。前記録保持者である「Red Notice」は計14週チャートインしたが、連続記録は12週だった。

この映画は、もともとソニー・ピクチャーズ・アニメーションによって開発・製作された。しかし、Netflixは製作予算(報道によれば約1億ドル)を負担し、ソニーに約2,000万ドルの固定報酬を支払うことで、独占配信権と、続編・スピンオフ・音楽・グッズを含む将来の収益源の全ての管理権を確保した。

空前の成功を受けて、多くの人が「ソニーは劇場独占公開にすべきだった」と推測する中、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)のラヴィ・アフジャCEOは9月、この配給契約について「理にかなったものだ。この作品にとって適切な場所はNetflixだった」との見方を示した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「Netflix史上最高のヒットとなったアニメ「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」だが、「あまりにもうまくいきすぎて失敗したのでは?」という話が出てきている。このアニメ映画はソニー・ピクチャーズ・アニメーションが制作、音楽はユニバーサルミュージック傘下のリパブリック・レコードが担当、そして配信はNetflixという構図なのだが「こんなに人気が出るのだったらソニーが映画公開していればもっと儲かったのに」となっているわけだ。記事の通りソニーはNetflixから2000万ドル(約30億円)の固定収入を得て終わりになっている。ソニーミュージック傘下のアニプレックスと東宝が共同配給している「鬼滅の刃」の無限城編 は7億6000万ドル(1100億円超)に届こうとしており、そんなため息が出ても仕方がないかもしれない。「KPOPガールズ! 」の登場キャラが歌う楽曲はビルボードで1位を取っている。人気オンラインゲームFortniteにも登場中だ」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。