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ワーナー・ミュージック、第4四半期は売上高が過去最高 オアシス関連グッズ販売が貢献

ビジネス 海外

ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は11月20日、第4四半期(2025年7〜9月)の総売上高が前年同期比14.6%増の18億6,800万ドル(約2,922億4,700万円)となり、四半期ベースで過去最高を記録したと発表した。オアシス再結成ツアーのグッズ販売などが貢献し、アーティスト・サービス&エクスパンデッド・ライツ(拡張権利。グッズなどマーチャンダイジングやスポンサーシップ、ライブ演奏など)が急増した。

純利益は1億900万ドルと、前年同期の4,800万ドルから2倍以上に拡大している。

恒常為替レートベースでは、12.6%の増収。部門別に見ると、主力の音楽ソフトは15億3,400万ドルで実質12.7%拡大した。うち、デジタルはサブスクリプション(有料ストリーミング)が7.0%増の7億ドル、広告付き(無料ストリーミング)が2.2%増の2億3,100万ドルとなっている。フィジカルは1億3,000万ドルと5.1%縮小。アーティスト・サービス&エクスパンデッド・ライツは64.3%増の3億2,700万ドルだった。

音楽出版は3億3,700万ドルと、1年前から実質12.7%伸びている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「ワーナーミュージックのQ4決算がオアシス再結成で売上は過去最高に(四半期ベース)。前年同期比14.6%増だった。ユニバーサルミュージックも前年同期比10.2%増、ソニーミュージックも前年同期比12%増と三大メジャーが絶好調の季節となった。ワーナーの内訳を見るとサブスク売上が7.0%増で、世界の音楽ストリーミング売上の成長率7.3%(2024通年 IFPI)とさほど変わらないが、ライブ関連の売上が急増。先月、キンセルCEOが語ったようにワーナーがイギリス、アメリカで弱かったライブ関連ビジネス(日本で言う360度戦略)を強化したのが奏功した形だ。オアシス再結成はグッズ販売が強力に同社の売上を押し上げた。音楽出版も前年比12.7%とキンセルCEOが強化を明言していたカタログ戦略も順調。大規模なカタログ投資を進めてきたソニーの音楽出版17.2%増には及ばないが、2025年の音楽出版市場の成長率予想9.6%をも上回っている」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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