TikTok、米iHeartMediaと提携 ポッドキャスト・ネットワークとデジタルラジオ局立ち上げ
TikTokは11月10日、米国のオーディオメディア「iHeartMedia」とマルチプラットフォーム・パートナーシップを結んだと発表した。
両社は共同で「TikTok Podcast Network」を立ち上げ、TikTokクリエイターがホストを務める最大25のポッドキャスト番組を「iHeartPodcasts」を通じて広く配信する計画。TikTokでも番組ハイライトが共有される。制作支援で、iHeartMediaはロサンゼルス、ニューヨーク、アトランタに共同ブランドのスタジオを開設し、音声・映像インフラを整備する。
このほか、TikTokクリエイターとiHeartRadioパーソナリティーがタッグを組んだラジオ局「TikTok Radio」を開設し、全国のラジオ局で放送するとともに、iHeartRadioでデジタル配信。「iHeartRadioミュージックフェスティバル」や「iHeartRadioジングルボール」などにTikTokクリエイターが参加できる機会も提供する方針だ。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「TikTokアメリカが「TikTok Radio」を開設。米国最大のラジオネットワークiHeartと提携して進める。iHeartの総リーチは月間2億7600万人。アメリカは今でもラジオ大国で、広告付きオーディオの66%の時間をAM/FMラジオが占めている。TikTokクリエイターがホストを務める最大25のポッドキャスト番組がここへ打って出ることになる。TikTokのアメリカ事業が中国から切り離されたことで、最大級のオフライン音楽イベントが計画されるなど、アメリカの得意とするエンタメ産業のメソッドがTikTokに流れ込み始めている。中国のバイトダンス本社もアメリカでの展開を見て考えを変えてくるだろう。おそらく3年から5年遅れで日本などのTikTokも音楽事業やメディア事業を強めていくと私は予測している」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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