係争中の音楽生成AI「Suno」、音楽企業などから2.5億ドル追加調達 評価額は24.5億ドルに
音楽生成AI「Suno」は11月19日、シリーズCの資金調達ラウンドで2億5,000万ドル(約390億円)を確保したと発表した。これにより、同社の評価額は24億5,000万ドルに達した。調達した資金は、プロやカジュアルクリエイター向けのツールや、音楽を通じて共有・交流する新たな方法の開発に充てる。
今回の資金調達ラウンドは、ベンチャーキャピタル(VC)のメンロ・ベンチャーズが主導。Nベンチャーズ(エヌビディアのベンチャーキャピタル部門)、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ、マトリックス・パートナーズに加え、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)傘下のゲフィン・レコードで社長を務めたニール・ジェイコブソン氏が設立した音楽会社ホールウッド・メディアが参加した。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、Sunoの年間売上高は主にサブスクリプション収入により2億ドルに達した。
Sunoは現在、全米レコード協会(RIAA) などを原告とする著作権侵害訴訟を複数抱えており、敗訴となれば損害賠償総額は数十億ドル以上に達する可能性がある。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「音楽生成AI最大手Sunoの評価額が24億5,000万ドル(約3,800億円)に。テレ朝ホールディングが本日、約3,500億円だ。この資金調達ラウンドがあった11/19から1週間後にワーナーミュージックと和解・提携を発表した。三大メジャーとの和解はこれは初で、メジャー最大手ユニバーサルも音楽AI二番手Udioとは和解済み。WSJによるとSunoの売上は年2億ドル(約310億円)。Spotifyと同じくサブスク売上が中心だ」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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