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パラマウント、ワーナー・ブラザース買収で最終合意 音楽業界はストリーミングサービス統合によるライセンス契約への影響に注目

ビジネス 海外

パラマウント・スカイダンスは2月27日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)を1,100億ドルで買収することで最終合意したと発表。Netflixの参戦も含めて注目を集めたが、焦点は既に承認プロセスや統合後のストリーミングサービス、そして音楽業界への影響へと移っている。Digital Music News(DMN)が伝えた。

パラマウントは3月2日、買収計画の詳細を公開。統合企業は「両スタジオを維持する」方針で、各スタジオが年間15本以上の長編映画を公開する見通しだ。これら映画は今後も「完全な」劇場公開と長期のVOD配信を経て、Paramount+とHBO Maxでストリーミング配信されるという。一方で、パラマウントのデビッド・エリソンCEOは、両ストリーミングサービスを単一プラットフォームに統合する方針を示している。

また、これまでパラマウントがWBD傘下の特定のネットワークを売却する可能性が報じられてきたが、経営陣は今回、その計画を否定した。

取引完了は、規制当局と株主の承認を経て、2026年第3四半期までを見込んでいる。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「Netflix対Paramount」——ハリウッド史上最大の争奪戦はParamountの勝利で幕を閉じた。Paramount+とHBO Maxを統合しNetflixに対抗する新たな映像配信の雄を作る——その構想が現実味を帯びた。もしNetflixがWBDを獲得していれば、世界の動画配信シェア約43%を単独で握る巨人が誕生していた。その未来は回避された。音楽業界視点で興味深いのは2つの異なる未来の含意だ。Netflix主導なら「劇場公開の縮小=シンクの機会減」という懸念があった。Paramount主導なら「両スタジオで年間30本以上の劇場映画」が維持される。映画音楽やシンクライセンスに依存するパブリッシャーやソングライターにとって、劇場映画の存続は死活問題だ。その意味でParamountの勝利は短期的には音楽業界に有利な結果とも言える。ただし市場では「年間60億ドルのシナジー(経費削減)」が目標として掲げられている。制作本数ではなく1本あたりの制作費——音楽予算を含む——が圧縮される方向に向かうのか。それがクリエイターにとっての真の焦点だ。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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