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KADOKAWA、東南アジア最大級のアニメイベントやJ-POP海外公演を興行するSOZOを子会社化

ビジネス 音楽業界

(左から)SOZO Managing Director Shawn Chin氏、SOZO Executive Director Maria Hendro氏、 KADOKAWA Chief Executive Officer 夏野剛氏、KADOKAWA Chief Global Officer 泉水敬氏

KADOKAWAは、東南アジア最大級のアニメイベント「アニメ・フェスティバル・アジア(AFA)」やJ-POPアーティストの海外公演も手掛けるSOZO(ソウゾウ、シンガポール)の株式を取得し、子会社化した。

SOZOは、東南アジアにおける日本関連のエンターテインメントのコンテンツやプラットフォームの展開を牽引。「AFA」など大型イベントの企画・運営を中核に、日本人トップアーティストの東南アジア公演のプロデュース、人気アニメ作品などの展覧会・イベントの開催、関連グッズの商品開発・流通など、エンターテインメント領域における多角的な事業を展開している。

「AFA」は、2008年にシンガポールで第1回が開催されて以来、インドネシア、マレーシア、タイ、香港、さらには日本を含むその他アジア各国へと開催地域を拡大し、日本のアニメ・コミック・ゲームを中心としたポップカルチャーを発信してきた。これまで32回にわたり開催され、約300万人を動員。東南アジア最大級のアニメイベントとして確固たる地位を築いている。昨年開催された「AFA Singapore 2024」では、3日間で約13万人が来場した。

同社の子会社化により「AFA」をはじめとする大型アニメイベントや、アニメソングを含む音楽ライブ、IP関連イベント等、リアルイベントやD2C(Direct to Consumer)事業を強化することで、KADOKAWAグループのIPの認知度向上や、全方位的なメディアミックス展開による収益拡大、KADOKAWAを含む日本コンテンツの発信力の強化を目指す。さらに、動画コミュニティサービス「ニコニコ」で活動するクリエイターやアーティストの海外公演、大型イベントへの出演によって、多様な才能をアジア市場へ広げる取り組みにも注力する。

KADOKAWAグループは、多彩なポートフォリオから成るIPを安定的に創出し、世界に広く展開することを中核とした「グローバル・メディアミックス with Technology」の推進を基本戦略として掲げ、これまで北米・中華圏・東南アジア・欧州を中心に海外拠点の事業基盤強化・拡大を進めてきた。東南アジア市場において、SOZOとKADOKAWAグループは、これまで10年以上にわたり協業を重ねてきた。

SOZOの株主構成は、KADOKAWAが80%、Shawn Chin(Sozo Managing Director)が10%、Maria Hendro(Sozo Executive Director)が5%、ホリプロが5%となる。

Shawn Chin氏(SOZO Managing Director)

私は常々KADOKAWAに敬意を抱いており、自身が設立した会社がこれほど歴史と信頼あるグループの一員になることに、夢のような喜びを感じています。SOZOは17年前の創業以来、シンガポールと東南アジア全域で日本のエンターテインメント市場を開拓し、成長させることに尽力してまいりました。SOZOがKADOKAWAグループに加わることで、私たちはさらに優れた、強力な存在になることができるものと確信しています。KADOKAWAのダイナミックな経営陣と緊密に連携し、SOZOを東南アジア、そしてその先の新たな高みへと導くことを楽しみにしています。私たちの未来は、ここからさらに明るくなることでしょう。

夏野剛氏(KADOKAWA Chief Executive Officer)

長年の信頼できるパートナーであるSOZOをグループに迎え入れることができ、大変嬉しく思います。SOZOは「AFA」を通じて東南アジアの熱狂を牽引し続けてきたリーディングカンパニーです。今回の統合により、当社の出版・IP創出事業にリアルイベントとD2Cの機能が加わり、同地域においてIPの創出から体験提供までを一気通貫で行う体制が整います。「グローバル・メディアミックス with Technology」という当社グループの基本戦略の実現に向け、Shawn氏をはじめとするSOZOの皆様と共に、世界中のファンへさらなる感動を届けてまいります。

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