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Roblox、新たなライセンシング・プラットフォーム導入 IP所有者とクリエイターを直接繋ぐ

ビジネス 海外

10代を中心に人気のメタバースサービス「Roblox(ロブロックス)」は7月15日、新しいライセンシング・プラットフォームを立ち上げた。

新たに導入されたRobloxライセンスマネージャーとそれに付随するライセンスカタログは、これまで煩雑だった同プラットフォーム上での知的財産(IP)取引の交渉プロセスを合理化し、規模の拡大を目指している。

ライセンスマネージャーは、権利者がIPを登録・管理し、カスタムライセンス条件を設定し、IPの使用状況を積極的にスキャンするためのツールを提供。権利者は、クリエイターに直接ライセンスを供与し、コンテンツを監視しながら、自動的に収益分配を受け取れるようになった。ライセンシングにかかる時間は、数日〜数時間へと大幅に短縮される。

当初のIPのラインナップには、ライオンズゲート、Netflix、セガ、講談社の著名作品が並ぶ。今後数カ月で追加のライセンスタイプを導入し、全てのIP所有者が同ライセンシング・プラットフォームを利用できるようにする計画だ。

Robloxは世界のゲームコンテンツ収益の10%を獲得することを目標に掲げている。今年のクリエイターへの支払い額は10億ドルを突破する見込み。

(文:坂本 泉) 

榎本編集長「10代を中心に毎日1億人のユーザー数を誇るメタバースRoblox。独自の音楽チャートも備え、ワーナーやユニバーサルなどメジャーとの提携も進んでいるが、RobloxでのIP取引を円滑に進められるプラットフォームが登場した。記事にあるとおり、すでにNetflixやセガ、講談社のIPが並んでいる。Roblox社は世界のゲーム収益の10%を目標としており、クリエイターへの支払いも今年10億ドルを突破する予定。DAU1億人、かつローティーンが中心ということで子どもから流行に火を付けたい場合、いずれTikTokより重宝されるようになる日が来るかもしれない。ポスト・マローンやコールドプレイも同プラットフォームを活用している」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。