オアシス、Spotifyの再生回数が320%増加 再結成ツアー初日後に

Spotifyは、7月4日に英国で開幕したオアシス再結成ツアーを受けて、同プラットフォームにおけるオアシスの楽曲の再生回数が全世界で前週比320%近く増加したと発表した(5日時点)。
ライブのセットリストのうち最も伸びた曲は「Hello」で1,115%拡大。「Bring It On Down」と「Fade Away – Remastered」は共に1,000%伸び、「Acquiesce – Remastered」は760%増えた。これに「Cigarettes & Alcohol – Remastered」(490%増)、「Morning Glory」(485%増)、「Some Might Say」(480%増)が続く。
米ニュース番組「Today」によると、オアシスの今年のSpotify新規リスナー(1,660万人)の50%以上をZ世代が占めている。
音楽データ分析ツールを手がけるChartmetricは、同バンドが7月1日(再結成ツアー初日の4日前)にSpotifyで5,882人の新規フォロワーを獲得し、同プラットフォームでの通常の伸びを154%上回る水準で推移したと報告した。
英国の音楽著作権管理団体PPLによると、同国でのオアシスの累積放送時間(2000年以降、ラジオとテレビ)は7年以上で、1日平均120回オンエアされている。最も多く流れた曲は「Don’t Look Back In Anger」で、僅差でWonderwallが続いた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「オアシスの再結成ツアー開始で、Spotifyでの再生数が3倍以上伸びた。今年からの新規リスナー1660万人のうち半数以上がZ世代と特に新しい世代へ響いている形だ。その普遍的な音楽性が世代を超えたのは言うを俟たないが、再結成で起きたチケット高騰(一時期、一枚2400万円ほどでネットに出品された)が英議会を巻き込み法改正が進むほど社会問題化したことも新世代の耳目を引き寄せた一因にもなっているかもしれない。最も伸びた曲が「Hello」で1,115%増というのがZ世代にオアシスがどう響いたのかを何か想像させてくれる。気持ちがどん底の少年に心の内側から人生がハローと声をかけてくるというような歌詞だ」
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