Spotify、「Discover Weekly」を刷新 ジャンルのパーソナライズ可能に
Spotifyは6月30日、人気で影響力のあるプレイリスト「Discover Weekly」を刷新。新たなビジュアルと共に、パーソナライズ機能を追加した。
プレイリストの上部に、ポップ、R&Bなどのジャンルのボタンが追加され、タップするだけでプレイリストの雰囲気が変えられるようになった。対象はPremiumユーザーで、近く拡大される見通し。
Spotify初のパーソナライズド・プレイリストとして10年前に登場した「Discover Weekly」は、ユーザーの聴取履歴を基に、毎週月曜におすすめの新曲を紹介。これまでに再生された曲数は1,000億曲以上で、このうち77%は新進アーティストの楽曲だった。
Discover Weeklyを巡っては最近、同じ曲が入っていたり、ジャンルが正確に分類されていないといった苦情が出ていた。
アルゴリズムに大きく依存することが多いSpotifyのレコメンデーションだが、Spotifyは5月、ユーザーがリスニング体験をコントロールする機能を発表。ここ数年は、パーソナライゼーションをさらに進める機能の拡大にも取り組んでいる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「Spotifyの名物おすすめプレイリスト、Discovery Weeklyにパーソナライズ機能が追加された。毎週月曜日更新で、2015年に登場して10周年を迎える(日本は2018年)。Spotifyは音楽サブスクとしては後発だが、基本無料とプレイリストのシェアでこれまで泣かず飛ばずだった音楽サブスクをメインストリームに押し上げた。特に2015年のDiscover WeeklyはSpotifyの専門スタッフがキュレーションするという新機軸の嚆矢となり、音楽配信を音楽メディアそのものに変える重要な役割を果たした。それ以前のSpotifyは、ユーザーが作ったプレイリストが中心だったのが今や懐かしい思い出だ」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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