人気のサンプル音源ダウンロード「Splice」、アビッドのDAW「Pro Tools」に統合

米アビッドテクノロジーは6月18日、DAW「Pro Tools」の新バージョン(2025.6)を発表。この一環として、2024年に約3億5,000万ダウンロードを達成した、人気の定額制サンプル音源ダウンロードサービス「Splice」が統合された。
Pro Toolsユーザーは、約2,500件以上の無料サンプルにアクセスでき、月額サブスクリプションを利用すると全素材が利用できる。
Pro ToolsのタイムラインからSpliceのAIを搭載した「Search with Sound」パネルにオーディオクリップをドラッグすると、リズム、キー、テンポでサンプルをマッチングできる。ユーザーはサンプルをプレビューして、セッションにドラッグして組み込める。
このほか、AIを搭載した音声テキスト変換ツールも導入。セッション内のオーディオ・ファイルの音声/歌詞の情報を検索できる。関連するクリップと共にテキストが表示され、特定のボーカル・テイクを見つけるのにも役立つ。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「プロの音楽制作の現場で標準となっているDAWのProToolsに、定額制でサンプリング音源が使い放題のSpliceが統合される。SpliceはフリーのBGMを集めて売るビジネスを始めたがうまくいかず、音楽サブスクにヒントを得て定額制の使い放題に変えて成功した。AIも導入され、サンプル音源をドラッグするとリズム、キー、テンポに合わせて配置してくれたり、歌のオーディオファイルを歌詞検索できるようになる。音楽制作で使えるAIは他にも色々あるのでプラグインを超えて、Spliceのように統合されていくものもでてきそうだ」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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