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世界の音楽著作権使用料の徴収額、2024年は過去最高 CISAC

ビジネス 海外

CISAC(著作権協会国際連合、シサック)は11月5日、加盟する世界の著作権管理団体の2024年の使用料徴収額を基に「世界徴収レポート」の2025年版を公表した。

2024年の著作物使用料総額は139億7,000万ユーロ(約2兆2,000万円)と、前年比6.6%増加した。その大半(90%)を占める音楽部門は125億9,000万ユーロで7.2%拡大。いずれも過去最高を記録した。

音楽部門を分野別に見ると、デジタル、ライブコンサート・BGMが過去最高を更新した。全体の39.8%を占めるデジタルは50億1,000万ユーロと10.8%拡大。これにテレビ・ラジオ(34億2,000万ユーロ、1.2%増)、ライブコンサート・BGM(33億8,000万ユーロ、10.4%増)、CD・ビデオ(3億5,300万ユーロ、7%減)、私的複製(2億6,600万ユーロ、4.3%減)、その他(8,600万ユーロ、32.8%増)が続く。

CISACは、世界中の音楽、映像、演劇、文芸および視覚芸術の著作権管理団体(JASRAC含む)により構成。111ヵ国・地域の228団体が加盟している。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「世界の音楽著作権使用料、今年も7.2%増の125億9,000万ユーロで過去最高に(CISAC=著作権協会国際連合)。本日のレートで2兆2,600億円となる。2019年が約110億ユーロ、2020年107億、2021年115億、2022年123億、2023年117.5億、2024年125.9億と、コロナでわずかにマイナスになって以降、成長率は毎年7%台を保っており、その間の世界のインフレ率は2020年1.8%、2021年4.7%、2022年8.8%、2023年6.5%、2024年4.1%(世銀などの消費者物価指数)。2022年以外はアウトパフォームしている。なお2024年度のJASRACの音楽著作権使用料徴収額は約1,445億8,000万円で前年比約5.4%増だった。音楽出版の方も6月に発表があって記事化したが、国際音楽出版社連合(ICMP)の主要16カ国の音楽出版収入は総額111億ドル(本日のレートで約1兆7,000億円)で前年比5~7%増と推測される。」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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