ライブネーション、第3四半期は11%増収 スタジアム公演が急増
ライブネーション・エンターテインメントは11月4日、2025年第3四半期(7〜9月)の売上高が84億9,900万ドル(約1兆3,138億円)となり、恒常為替レートベースで前年同期比9%増加したと発表した。世界的なスタジアム活動の急増と全セグメントにおけるファンの堅調な支出に支えられ、第3四半期としては過去最高を更新した。
部門別に見ると、コンサートは実質9%増の72億8,300万ドル。チケットは14%増の7億9,800万ドル、スポンサーシップ&広告は11%増の4億4,300万ドルだった。
調整後の営業利益(AOI)は、実質12%増の10億3,300万ドル。純利益は4億7,800万ドルと7%縮小した。
一方で、繰延収益(前払いで受領した対価を収益認識せず繰延べしているもの)はイベントが37%増の35億ドル、チケットは30%増の2億3,100万ドルとなった。
スタジアム公演数は1年前から60%伸び、過去最高を記録した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「世界最大のライブ興行会社ライブネーションのQ3決算は前年同期比9%増の84億9,900万ドル(約1兆3,138億円)に。チケット単価の高止まりがインフレに苦しむ若年層にどう響くか心配していたが、傘下のチケット会社最大手チケットマスターの内訳を見ると、第3四半期のチケット販売数は1億5000万枚で前年比4%増、GTV(総取引額)は12%増で、単価はやはり上がっているものの取引枚数も4%増えている。グループ全体の前年同期比9%増は、ライブネーションが全世界で史上最多のスタジアム公演数(前年同期比60%増)だったのが一番、貢献したようだ。大規模なスタジアム公演は収益率が高い。一方で中規模公演(アンフィシアター)の興行数は約250ほど減少。同社は豊富な資金調達力を活かして新興国にも大規模スタジアムを建築している」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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