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世界の独立系音楽出版市場、2023年は5.1%拡大 IMPF

ビジネス 海外

世界各国の300以上の独立系音楽出版社を会員とする「独立系音楽出版社の国際フォーラム(IMPF)」は12月17日、世界の独立系音楽出版市場が2024年に27億ユーロ(約4,959億8,000万円)と、前年比5.1%拡大したと発表した。2018年の統計開始以降で116%伸びている。

IMPFは、CISAC(著作権協会国際連合、シサック)のデータなどを基に算出。地域別に見ると、「強固な著作権保護」などを背景に、全体の51.2%を欧州が占める。徴収状況は、特にインドで著しく改善している。

音楽出版における市場シェアは26.3%と、前年から横ばい。前年から0.3ポイント伸ばした最大手のソニー・ミュージックパブリッシング(SMP、25.2%)を、なおも上回っている。ユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループ(UMPG)は23.2%、ワーナー・チャペル・ミュージック(12.2%)と、3大メジャー合計では60.6%。その他(市場シェア5%を超えるBMGとコバルト)は13.1%だった。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「世界のインディーズ音楽出版の売上、2024年は前年比5.1%増の27億ユーロ(約4,959億8,000万円)に(IMPF調べ)。先ほど投稿したが同年、著作権監理団体経由の音楽著作権売上は前年比8%増、メジャーを含む音楽出版の直接収入は1%減になっている。前年比減だと不調に見えるが10年で112%増と倍以上になっている。独立系の音楽出版でもいつまでも再生されるエバーグリーン(定番曲)を持っているところは機関投資家からの注目を浴びるほどビジネス的には評価される時代になった」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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