広告・取材掲載

広告・取材掲載

音楽出版収入、主要16市場で総額1.6兆円 デジタルが半分占める

ビジネス 海外

国際音楽出版社連合(ICMP)は、主要16市場の音楽出版収入に関する報告書を公開。総額は111億ドル(約1兆5,900億円)で、47.1%をデジタルが占めた。放送と演奏による収入の方がはるかに大きいのが常だった音楽出版でも、近年デジタルが主流になり始めている。 

この調査には、直接と著作権管理団体経由の両方のライセンシングからの収益が含まれているため、より広い楽曲ビジネスにおいてデジタルが果たす役割の全体像を把握できる。著作権協会国際連合(CISAC、シサック)が発表している音楽出版に関するデータには直接契約分は反映されておらず、デジタルの割合は38.5%となっている。 

シンク(映像につける音楽)を見ると、全体の20.2%を占める。世界の音楽ソフト収入における割合は2.2%に過ぎないことから、レコード会社よりも出版にとって重要な収入源であることが示された。 

最大市場は米国で62億1,000万ドル。これに英国(16億8,000万ドル)、フランス(10億ドル)、日本(9億8,730万ドル)が続く。 

デジタルの割合は、メキシコが70.5%を占めるのに対し、イタリアでは20.3%に過ぎない。 

管理団体経由の収入は日本の84%に対し、香港では46.2%にとどまる。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「音楽著作権の主要16市場の売上が昨年、111億ドル(約1兆5,900億円)で、うちデジタルが47.1%に。音楽ソフト売上(レーベルが扱う原盤権の方)では昨年、デジタルの比率は7割を超えているが、著作権の方がなぜまだ5割行ってないかというと、記事にあるとおり著作権は放送や演奏での売上が昔から大きいが近年、ストリーミングいよいよ音楽著作権(音楽出版)の世界でもデジタルが主流になりつつあり、特にTikTokやインスタなどSNSでの売上が急増しているので音楽出版の仕事内容も変わりつつある。なお日本では昨年、JASRACのインタラクティブ配信売上の比率が35%、二番手Nextoneでは64%になっている」 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。