TikTok、エド・シーランの独占ライブを生中継 新作アルバムのリリースで

TikTokは、エド・シーランの新作アルバム「Play」のリリースを記念して、9月13日にニューヨークで独占ライブを主催した。このライブには数百人の熱狂的なファンが詰めかけ、TikTokのライブ配信機能「TikTok LIVE」を通じて世界中の数百万人が視聴した。
60分間のセットでは、新アルバムから「Symmetry」「The Vow」「Slowly」などの未発表曲も披露され、サプライズで米国スタジアムツアーの開催も発表された。
このほか、TikTok限定のアプリ内体験「Play Album Experience」も実施。キャンペーンに参加し、ミッションをクリアすると、カスタムプロフィールフレームや限定コンテンツへのアクセス権などが獲得できる。 また、10万人が「音楽アプリに追加」機能で同アルバムの楽曲を保存すると、エド・シーランの独占動画を視聴できるようになるコミュニティー・チャレンジも用意されている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「流行のリスニングパーティー周りがまた一段進展。エド・シーランの新アルバム「Play」のリリース記念ライブが9月13日にNYで開催され、TikTokが独占配信した。TikTokはライブ配信機能に6月9日、ファンクラブ機能を導入済み。合わせて今回、ゲーミフィケーション機能「Play Album Experience」も導入。コミュニティー・チャレンジも導入され、10万人が「音楽アプリに追加」機能で同アルバムの楽曲を保存すると独占動画が開放された。昨年からSpotifyやApple Musicを跨いでアーティストがリスニングパーティーを開催できるStationHeadで新シングルのオンライン/リスニングパーティーを開くことが流行している。TikTokでの新アルバムのリスニングパーティーは6月にマイリー・サイラスも開いたが、今回のでスーパーファンの取り込みと新譜公開日の再生数ブーストをオンラインとオフライン(ライブ会場)の組み合わせで仕掛ける新しいフォーマットがだいたい出来上がったといえよう。TikTokの初のメジャーアーティストによるライブ配信は2020年のコロナ禍でジャスティン・ビーバーが行っている。音楽フェスだと欧州最大級のEDMフェス、Tomorrowlandが今年7月に初めてTikTokライブ配信。コロナ禍中はライブの代わりでしかなかったライブ配信はスーパーファン機能という相棒を見つけてから着実に音楽ビジネスへ組み込まれつつある」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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