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チャート賑わすAIアーティスト「Breaking Rust」、アーティスト2人が盗作主張 Spotifyから一時削除

ビジネス 海外

ソングライターのAubierre Rivaldo Taylor名義のAIプロジェクトであるBreaking Rustの「Walk My Walk.」は11月、米ビルボードチャート「カントリー・デジタル・ソング・セールス」で1位を獲得するなど話題となったが、権利侵害の申し立てがあり、Spotifyから一時削除された(現在は復活)。

Music Business Worldwide(MBW)によると、Bryan Elijah SmithとBlanco BrownがBreaking Rustに自らの作品を盗用されたと主張。前者は自身の音楽、スタイル、イメージの要素を盗用、後者はボーカルの模倣を訴えている。さらにAP通信により、Blanco Brownの元コラボレーターであるAbraham AbushmaisとAubierre Rivaldo Taylorとの間につながりがあることが明らかとなった。

これについて、MBWは「音楽業界に差し迫った課題を浮き彫りにしている」と指摘。AI生成音楽は複数のアーティストから同時多発的な権利主張を引き起こす可能性があり、アーティストは正当な不満を抱えながらも、自身が学習データ源であったことを証明できずに苦しむケースが相次ぐかもしれないと警鐘を鳴らした。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「Sunoが人気を得たときから予想されていた課題がいよいよチャート上でも起きるようになった。ザニア・モネ、「I Run」のHAVENなどSuno製の楽曲がチャートインしてニュースになっているが、ビルボードUSのカントリー部門DL販売チャートで1位を取ったBreaking Rustの「Walk My Walk.」も、I Runと同じくSpotifyから一時削除→復活と裏でいろいろありそうな気配を漂わせていた。MBWが異議申立したのはBryan Elijah SmithとBlanco Brownと報道。I Runのようなボーカルの模倣のケースに加えて、音楽スタイルを盗用されたとされている」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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