マイリー・サイラス、TikTokで新アルバムのリスニングパーティ

TikTokは5月29日、マイリー・サイラスの9枚目のスタジオ・アルバム「Something Beautiful」の発売を記念したキャンペーンを実施すると発表。限定のアプリ内体験やプライベート・リスニングパーティーを催した。
同月27日にはロサンゼルスのホテル「シャトー・マーモント」で招待客限定のイベントを開催。TikTokのコンテンツを通じてサイラスが発見したファンを集め、サプライズでライブパフォーマンスが行われた。
リリース日(同月30日)には独占動画コンテンツと「初のファッション・セクション」を盛り込んだアプリ内体験を開始。「サイラスの最もアイコニックなアルバムルックの背景にあるストーリーやインスピレーションを明らかにする舞台裏が見られる」と説明している。
このほか、TikTokで「マイリー・サイラス」または「Something Beautiful」を検索してキャンペーンに参加し、ミッションをクリアすると、カスタムプロフィールフレームが獲得できる。
TikTokで同様のプロモーション展開したアーティストには、BTSのJIN、マネスキンのダミアーノ・デイヴィッド、テイラー・スウィフト、レディー・ガガ、ビリー・アイリッシュ、ポスト・マローンらがいる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「TikTokがマリー・サイラスでリスニングパーティを開いた。マリー・サイラスの契約レーベルはソニーミュージック。メジャーレーベルとTikTokでリスニングパーティの環境整備の話が進んでいる可能性がある。新アルバム公開のタイミングでアーティストがファンとリスニングパーティを開き、それを宣伝だけでなくギフティングやメンバーシップでマネタイズしていくーーーこれはスーパーファンを持たないタイプのミュージシャンにもライブ、サブスクに続く新しい稼ぎ方のひとつをもたらすのでStationheadが流行り出した頃からその動向を伝えてきたが、Stationheadがウケたのはふたつの課題を解決したからで、まずYouTubeやインスタなどのライブ配信やポッドキャストで音楽を流せなかったこと。次に音楽サブスクがそれをやろうと思えばできたが、SpotifyとApple Musicなどファンが使う音楽サブスクが別れている場合に一緒に集まれなかったこと、このふたつを解決してみせたことにある。しかしTikTokやインスタもレーベル各社と契約を巻いているので、その契約を更改すればStationheadのようなことが出来るようになるし、その際に音楽サブスクは不要だ。」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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