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米インディーズミュージシャン連合、グーグル提訴 AI音楽の制作・配信による著作権侵害巡り

ビジネス 海外

全米各地のインディーズミュージシャンによる連合が3月6日、著作権保護対象物の広範な盗用および配布の疑いでグーグルを提訴した。

原告側は、グーグルがYouTubeにアップロードされたものの、AI利用のライセンスが取得されていない楽曲を用いて音楽生成AIモデル「Lyria 3」をトレーニングしたと非難。また、同社が(Lyria 3やProducerAIといった製品を通じて)AI音楽を生成し、(ContentIDを通じて)それらの楽曲から本来の著作権情報を削除し、(YouTubeなどのプラットフォームを通じて)オンラインで配信する、垂直統合型のシンジケートを運営していると主張している。

同訴訟に参加しているミュージシャンには、サム・コゴン、マグナス・フィーンズ、マイケル・メル、アタック・ザ・サウンド、スタン&ジェームズ・バージェック、ダイレクトリックスらがおり、以前に音楽生成AI「Suno」や「Udio」の訓練を巡って訴訟を起こした実績がある。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

米音楽業界でYouTubeのContentIDの問題点が裁判になっている。著作権管理ツールとして音楽業界が長年活用してきたこのシステムが、今回の訴状では「本来の著作権情報を削除する手段」として描かれている。同じツールが守る側にも消す側にもなりうる——この二面性は、AI時代の著作権管理の難しさを象徴している。グーグルはProducerAI買収にあたり「全出力にSynthIDの透かしを義務付ける」と発表した。ところが訴状は「ContentIDを通じて著作権情報が削除される」と主張。透かしを入れる一方で著作権情報が消えるとすれば、その整合性は問われてしかるべきという主旨だ。Apple Musicが「AI申告タグ」を導入し、ソニーが「帰属分析技術」を開発する中、業界全体が「AIコンテンツの出所をどう証明するか」を問い続けている。この訴訟はその問いに、司法という形で迫っている形だ。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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