グーグル、Geminiに最新AI音楽生成ツール「LyriA 3」統合 テキスト・画像から30秒の楽曲生成
グーグルは2月18日、同社のチャットボットアプリ「Gemini」に、「これまでで最も先進的な」音楽生成AIモデル「Lyria 3」のベータ版を統合した。これによりユーザーは、テキストプロンプトや画像・動画から30秒の楽曲(ボーカル・歌詞・カバーアート付き)を作成できるようになった。
同社はこの機能を個人の創造的表現のためのツールとして位置付けている。英語のほか、日本語などでも利用可能だ。
グーグルは訓練素材を明かしていないが、「音楽コミュニティーと連携し、責任を持ってこの技術を開発するよう努めてきた」とし、同モデルのトレーニングにおいて「著作権やパートナー契約を非常に慎重に考慮してきた」と説明している。
プロンプトで特定のアーティスト名が指定された場合には、類似したスタイルや雰囲気を持つ楽曲を生成。また「既存コンテンツとの照合を行うフィルターを実装済み」で、権利侵害の可能性があるコンテンツはユーザーが報告できる。
Geminiで生成される全トラックには、AI生成コンテンツを識別するグーグルの透かし技術「SynthID」が埋め込まれる。さらに、音声ファイルをGeminiにアップロードし、Google AIによる生成かどうかも確認できる。
「Lyria 3」は、YouTubeのショート動画クリエイター向けAIサウンドトラック生成プラットフォーム「Dream Track」にも統合される。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
GoogleがGeminiに音楽生成AIを統合。30秒の制限は「本気じゃない」のではなく、YouTube Shorts向けの明確な戦略だ。Suno v5は3分以上のフル楽曲を生成でき「現時点で最高の音楽生成AI」と評されるが、Googleの強みはディストリビューション。月間20億人以上が使うYouTubeにDream Trackとして統合されれば、Sunoの評価額24.5億ドル(2.5億ドル調達時)も脅かす。レビューによると音質面ではSunoを上回り「アーティファクトやノイズが少ない」、一方でニッチなジャンルには弱く、プロの制作には「まだ使えない」という評価も。Googleは「著作権を慎重に考慮」と主張し、SynthID透かしと照合フィルターを実装。「訴訟回避」と「30秒制限」で安全圏を確保した格好だ。ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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