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ユニバーサル ミュージック、5億ユーロ規模の自社株買いが順調な滑り出し 買収提案で株価急騰

ビジネス 海外

ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)は4月13日、3月30日に発表した5億ユーロ(約937億円)規模の自社株買い戻しプログラムの進捗を報告。4月10日までに総額1,164万9,992ユーロで計63万1,142株を買い戻したと明らかにした。

4月1〜2日に23万1,142株を1株当たり平均16.83ユーロで、6〜10日に40万株を同19.39ユーロで買い集めた。一方で、5億ユーロの枠のうちこれまでに約2%しか執行されていないことから、完了までには長い道のりが残されている。

1株当たりの買付価格の変動が示すように、株価は上昇傾向にある。2025年6月の約28ユーロからは大幅に下落しているものの、今年3月末の15.41ユーロという過去最低値からは回復。ただし、株価の急騰は、富豪ビル・アックマン氏が率いる投資会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントが4月7日に約558億ユーロ規模のUMGへの買収提案を行なったことが発表された後にみられたものだ。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

UMGの株価が過去最低値の15.41ユーロから回復しつつある。自社株買いとパーシング・スクエアの買収提案という二つの材料が重なった結果だ。2025年6月の約28ユーロからの下落は、ストリーミング市場の成長鈍化やボロレ・グループの株式売却懸念を反映していた。しかし音楽IPの本質的な価値は変わっていない。IFPIが示す11年連続の市場成長、機関投資家の音楽IP投資拡大、そして10兆円規模の買収提案——市場はUMGが持つテイラー・スウィフト、BTS、ドレイクといったアーティストカタログの価値を再評価し始めている。5億ユーロの自社株買いプログラムはまだ2%の執行にとどまるが、株価が回復軌道に乗れば残りの執行タイミングも変わりうる。パーシング提案の成否を問わず、「UMGの株価は割安だ」という市場の認識が共有されたことが、この局面の本質的な変化だ。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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