広告・取材掲載

広告・取材掲載

グーグル、音楽生成AIモデル「Lyria 3 Pro」発表 最大3分間の楽曲作成が可能に

ビジネス 海外

グーグルは3月25日、最大3分間の楽曲を作成できる音楽生成AIモデル「Lyria 3 Pro」を発表した。約1カ月前にリリースした既存モデル(Lyria 3)の最大30秒から大幅なアップグレードとなる。

Lyria 3 Proは尺が長くなるだけでなく、より高度な創作の自由度とカスタマイズ機能も提供。ユーザーはプロンプトから、イントロ、バース、ブリッジ、コーラスなど、作成したい楽曲のさまざまな要素を指定することができるようになった。

同社のチャットボットアプリ「Gemini」の有料会員が利用できるほか、動画作成アプリ「Google Vids」、AI音楽制作プラットフォーム「ProducerAI」にも搭載。企業・開発者向けに「Vertex AI」「Google AI Studio」「Gemini API」にも追加される予定だ。

同社は、同モデルの学習にパートナー企業からのデータに加え、YouTubeおよびグーグルから提供された許可済みのデータを使用したと説明。特定のアーティストを模倣するものではないと強調した。ユーザーがプロンプトで特定のアーティストを指定した場合、そのアーティストから「幅広いインスピレーション」を得るようになるという。

Lyria 3およびLyria 3 Proで作成された全てのトラックには、AI生成コンテンツを識別するグーグルの透かし技術「SynthID」が埋め込まれる。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

グーグルがAI音楽の「垂直統合」を着実に進めている。Lyria 3 ProはGemini・Google Vids・ProducerAI(AIと会話しながら楽曲を仕上げるプロ向け音楽制作プラットフォーム)・Vertex AIと接続し、個人ユーザーから開発者・企業まで一気通貫で音楽生成を提供する体制が整いつつある。先月ProducerAIを買収した時点でその絵は描かれていた——Lyria 3 Proはその具体化だ。拡張生成とステム別書き出しの実装により最大3分のフル尺制作が可能になり、セクション別の構造指定と合わせることで、コンテンツ制作者にとって実務的な選択肢になる。YouTubeのBGM需要・広告音楽・ゲームBGMという巨大な市場が射程に入る。「許可済みデータ使用」「SynthID透かし」という二重の権利配慮は、インディーズ連合の訴訟を意識した設計だ。ただしAI学習に使われた「パートナー企業からのデータ」と「YouTubeの許可済みデータ」の具体的な範囲は開示されていない。透明性の要求はこれからも続く。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

ポッドキャスト概要:

Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り

「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。

Spotifyでポッドキャストを聴く

プレイリスト概要:

記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち

月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!

Spotifyでプレイリストを聴く
@musicman_nusicman