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インディーズレーベル、利益の77%をアーティストに還元 ORCA報告書

ビジネス 海外

インディーズレーベルは2023年に投資1ドル当たり1.77ドルを稼ぎ、アーティストにはその利益の77%(0.59ドル)を直接還元したーー。国際的な独立系音楽レーベルで構成されるシンクタンク「ORCA(録音文化芸術協会)」が新たに公表した報告書から、こうした実態が明らかとなった。

同協会は今回、主要インディーズレーベル9社(アリゲーター・レコード、ドミノ・レコーディング・カンパニー、ホープレス・レコード、ニンジャ・チューン、パーティザン・レコード、プレイグラウンド・ミュージック、シークレット・シティー・レコード、シークレットリー・グループ、XLレコーディングス)の収益を分析した。

これらインディーズレーベルは2023年を通じて、総額1億3,400万ドル(約207億7,700万円)を投じて569組のアーティストを支援し、合計2億3900万ドルの収益を生み出した。その収益の3分の1(33.5%)はアーティストに直接支払われ、各アーティストは平均23万6,197ドルの投資を受けて、制作やツアーからマーケティング、キャリア開発に至るまでをカバーした。 

収入源を見ると、最大のシェアを占めたのはストリーミングで59.5%。フィジカル販売は25.9%、シンクロは7.4%と、音楽業界全体(それぞれ16.4%、2.2%)を大幅に上回っている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「インディーズレーベルは投資1ドル当たり1.77ドルを稼ぎ、アーティストに利益の77%(0.59ドル)を直接還元というレポート(2023年)。補足するとこの独立系音楽レーベルで構成されるシンクタンク「ORCA(録音文化芸術協会)」を構成する主要レーベル9社のデータを元にしているので、世界のインディーズ・レーベル全体の平均というわけではない。UK拠点のDomino, Ninja Tune, XL Recordingsは電子音楽、インディーロック。US拠点のAlligator: ブルース、Hopeless:パンク/エモ、Partisan: フォーク/インディー、Secretly Group: インディーロック。カナダSecret City、北欧Playground Music: ディストリビューション中心という構成だ」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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