Instagram、インドでマイクロドラマシリーズ開始 Z世代とのエンゲージメント強化で

Instagramは9月4日、初のインド向けマイクロドラマシリーズ「Party of Two」を公開した。対照的な性格と創造的衝動を持つZ世代のルームメイト2人を追った全7話の短編ドラマで、Z世代が自身の日常体験を掘り起こし、Instagram上で創造的に共有するきっかけを作る狙いだ。
マイクロドラマは、モバイル視聴向けに設計されたプロ制作の縦型動画シリーズで、中国では約70億ドル(2023年)の市場を持つ。現在、インドでもKuku TV、ShareChatのMoj、Flick TV、ReelSagaといった地場サービスがけん引する形で、勢いを増しており、5年以内に50億ドル規模の市場に成長すると予測されている。
メタ・プラットフォームズの広報担当者は、マーケッター向けメディア「Campaign」に対し、マイクロドラマが「現代のショート動画プラットフォームにおけるコンテンツの消費・共有方法に完璧に合致している」とコメント。マイクロドラマの配信により、誰もが手の届く範囲にあるストーリーテリングの可能性を示す創造的な青写真を提供するとしている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「TV主題歌は若者に響かないしTikTokは曲の消費で終わってアーティストが認知されない。どうすりゃいいんだという方々へのヒント。Instagramがインドでマイクロドラマをしかけている。Z世代のルームメイト2人の全7話ものだ。記事にある通り、マイクロドラマはすでに中国(70億ドル)、インド(50億ドル)で巨大市場を作りつつあり、アメリカも今年13億ドルで5年後には30億ドルに成長すると言われている。インド中国というと下に見がちな日本人もいるかも知れないが、CDやテレビを通り越してデジタルファーストでエンタメ文化が出来上がっているので、日本より先のデジタル文化現象が起きていることも少なくない。そこに注目したタイムマシン経営の視点で、マイクロドラマに注目する企業も日本のIT大手企業でも出始めている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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