Spotify、AIプレイリスト作成機能「Prompted Playlist」試験導入 初めてユーザーがアルゴリズム制御可能に
Spotifyは12月10日、ユーザーが同ストリーミングサービスのアルゴリズムを制御する新たな方法となるAIベースの新機能「Prompted Playlist」を発表。まずはニュージーランドのプレミアム会員向けにベータ版として提供する。
昨年4月に発表した既存のAI搭載プレイリスト作成ツール「AI Playlist」と同様に文字による指示で聴きたい曲をリクエストできるが、新機能はより具体的で、はるかに長いプロンプトを入力可能。また、Spotify利用開始日から現在までの全リスニング履歴を基にプレイリストが生成されることや、プレイリストの更新頻度をスケジュール設定できる点も、既存機能と異なる。
例えば「過去5年間で最も聴いたアーティストの楽曲」をリクエストし、さらに「まだ聴いたことのない隠れた名曲も入れて」と追加指定することも可能。「30分の5キロランニング用に、一定のペースを保つ高エネルギーなポップ&ヒップホップを、クールダウン用のリラックス曲へ繋いで」と入力した上で、さらに「今年話題の映画やテレビ番組の音楽で、自分好みのものを含めて」といった条件を重ねることもできる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「SpotifyのAI生成プレイリストが大幅にパワーアップ。プロンプト入力でのプレイリスト生成は既に英語圏で導入済みだが、今回で長文のプロンプト入力の受付に加え、視聴履歴も反映されるようになった。長文プロンプトということは音声入力もいずれ格段に使いやすくなるだろう。まずニュージーランドで実験的に提供される。私も早く使ってみたいが、日本語はマイナー言語なので、どうしても対応に遅れてしまうのが音楽ファンとしては残念だ(裏技がないことはないが…。)」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。
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