オリコン、25年4月~6月期は0.2%増益

オリコンは、2026年3月期第1四半期の連結業績(2025年4月1日~6月30日)を発表した。
売上高は、コミュニケーション事業とデータサービス事業が前年同期比で増収となり、広告事業は株式会社新旭(4月期決算会社)の2025年2月から4月までの売上高を取り込んだ結果、全体では前年同期比1億5,749万円増(13.5%増)の13億2,588万円となった。
費用面では、売上原価は前年同期比1,939万円増(4.9%増)、販売費及び一般管理費は人件費等の増加により同6,989万円増(14.8%増)となった。
以上の結果、営業利益は前年同期比6,819万円増(22.6%増)の3億7,024万円となり、営業利益率は27.9%となった。経常利益は為替差損等により同59万円増(0.2%増)の3億4,801万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に比べて投資有価証券売却益が減少したことにより、同8,540万円減(29.0%減)の2億919万円となった。
ニュースコンテンツの提供並びにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業では、「顧客満足度(CS)調査事業」と「ニュース配信・PV事業」を展開している。顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で10.8%増加。商標利用およびデジタルプロモーション(送客)の契約が増加し好調に推移した。ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で19.8%増加。自社メディア「ORICON NEWS」におけるセッション数および広告単価が増加したほか、タイアップ広告も増加した。外部メディア向けコンテンツ提供は、ニュース記事および動画による収入が増加した。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は、前年同期比1億3,179万円増(14.3%増)の10億5,631万円、セグメント利益は同1億3,620万円増(25.4%増)の6億7,179万円となった。
音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、当社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開しているデータサービス事業では、売上高が前年同期比119万円増(0.7%増)の1億6,832万円、セグメント利益が同324万円増(5.5%増)の6,267万円となった。
広告企画制作を中心に、広告イベント等の企画運営事業等を展開している広告事業では、株式会社新旭の2025年2月から4月までの3か月の経営成績を同社グループの当第1四半期連結累計期間の連結経営成績に取り込んだ売上高は9,028万円、セグメント損失は561万円となった。
通期の業績予想は、5月8日に公表したものを据え置いた。
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