韓国の音楽貿易黒字、2025年上半期は828億円に拡大 K-POPが貢献

韓国銀行(中銀)が9月17日に発表した知識サービス貿易統計によると、2025年上半期(1〜6月)のコンテンツ産業の貿易収支は25億ドル(約3,696億円)の黒字となった。出超幅は、半期ベースで最高を記録した前期(2024年下半期)から約26%拡大した。朝鮮日報などが伝えた。
輸入額は32億8,000万ドル、輸出額は57億8,000万ドルだった。
産業別に見ると、最も貢献したのはゲームで22億6,000万ドルの出超。音楽は5億6,000万ドル(約828億円)、放送・映像は3億6,000万ドルの黒字をそれぞれ計上した。一方、知識情報(8億3,000万ドル)、広告(1億3,000万ドル)、出版(2,000万ドル)は赤字だった。
中銀は「コンテンツ産業は前期比で一貫して成長を示し、拡大傾向を維持している」とコメントしている。
知識サービスの貿易収支は45億3,000万ドルの赤字。専門・ビジネスサービス(44億8,000万ドル)、知的財産使用料(24億5,000万ドル)の赤字拡大が響いた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「韓国のコンテンツ産業の今年上半期の貿易収支は25億ドル(約3,696億円)の黒字で前年比26%増、輸出額が57億8,000万ドルと好調だ。音楽の黒字は5億6,000万ドル(約828億円)で前年同期比約28%増。K-POPのグローバルストリーミングシェア15%達成が大きい。なお日本のコンテンツ輸出額は約5兆円で、既に半導体産業より大きいことは拙著2冊めでも触れた。日本政府は2030年までにコンテンツ輸出額を20兆円にする目標があり、音楽の輸出額の目標は1兆円に置かれている。右の記事でその話題をインタビューしているので参照いただければ幸いだ→【募集中】J-POPクリエイターの海外派遣を全力支援「K-POPの勝利の方程式を築いた経験を活かし、日本の音楽をグローバル産業に」CEIPA専務理事 栗田秀一氏15,000字インタビュー」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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