Yamaha Music Innovations、東南アジア最大級エンタメ企業・POPSと協業 アルファ世代向けプロモーション展開

ヤマハの米国子会社Yamaha Music Innovations（YMI）は、ベトナムを拠点とする東南アジア最大規模のエンターテインメント企業POPSとの協業を開始したと発表した。アルファ世代（15歳未満）をターゲットに、「リアル体験」と「デジタル拡散」を融合したプロモーションを展開する。

POPSは、YouTube、SNS、アプリを通じて4億人以上のユーザーにリーチし、音楽、アニメ、インフルエンサーを活用した多様なコンテンツ事業を展開する企業。デジタル世代へのリーチ力を最大の強みとしている。

インドネシアでは10月に小学生を対象としたピアニカのイベントを開催予定。同時にインフルエンサーによる演奏体験をPOPSのデジタルネットワークを通じて発信し、アルファ世代のリーチ獲得を目指す。

ベトナムでは、ヤマハミュージックスクールの認知拡大や新規生徒獲得を目的として、12月から2026年3月にかけてインフルエンサーを活用したプロモーションを展開する計画。より広範に音楽の楽しさを届けるプロモーションモデルを構築する。

YMIは今回の協業により、単独では到達困難だった層への訴求を可能にし、「リアル体験×デジタル拡散」を東南アジア市場における音楽文化普及の新しいプロモーションモデルとして位置づけ、音楽教室の認知拡大や楽器需要の創出に取り組む方針だ。

POPS CEO Esther Nguyen氏

POPSでは、視聴者に価値ある体験を提供することで、喜びと創造性を高めることを常に目指してまいりました。YMIとの連携により、現実世界での音楽体験とデジタルプラットフォームの無限の可能性という、両者の長所を融合させることが可能になります。私たちはYMIと共に、東南アジアにおける次世代のクリエイターと音楽愛好家を育んでまいります。

Yamaha Music innovations President and CEO 杉野 祐介氏

東南アジアにおいて圧倒的な顧客基盤を持つPOPSと協業できることを大変嬉しく思います。YMIは、各地域に根差したクリエイターや顧客基盤とより深く繋がり、新たなビジネスの創出を目指しています。

アルファ世代からクリエイターなどの幅広い顧客基盤を抱える同社とは、YMIが目指す方向性においてさらなる多様な協業を見据えています。まずは第1弾としてアルファ世代をターゲットとしたオフラインとオンラインで連携したプロモーションモデルを構築します。

POPS社と、ヤマハのアセットが結びつくことで、これまでにない形で若いクリエイター文化の発展に寄与できると確信しています。